スポットエアコンを処分するには?5つの処分方法と注意すべき点を解説
工事不要で手軽に利用できるスポットエアコン(移動式エアコン)は、取り込んだ空気を冷却し、再び吹き出し口から外に送りだす空調機器の一つです。その利便性の高さから、工場や倉庫、学校、大型施設などさまざまな場所で導入されています。
しかし、スポットエアコンも機械なので利用し続けると寿命を迎えます。最終的には利用できなくなることもあり、適切な方法で処分しなければいけません。しかし、処分する機会がないことから「どうやって処分すればいいの?」と困ってしまう人が多いです。
本記事では、スポットエアコン(移動式エアコン)の処分方法や処分する際の注意点について解説します。また、買い替えを検討している人におすすめの空調機器も紹介しているので、ぜひ最後までお読みください。
1.スポットエアコンの処分方法5選
手軽に利用できるスポットエアコン(移動式エアコン)ですが、処分する時には適切な方法で処理する必要があります。主な処分方法は以下の5つです。
・不用品回収業者に引き取ってもらう
・専門業者に回収してもらう
・買い替えの際に販売店に引き取ってもらう
・リサイクルショップに引き取ってもらう
・メーカーに回収してもらう
それぞれ詳しく解説します。
1.1 不用品回収業者に引き取ってもらう
一番手間と労力がかからないのは、不用品回収業者に引き取ってもらう方法です。さまざまな家電や家具を引き取っている不用品回収業者は、スポットエアコンも迅速に引き取ってくれます。
スポットエアコン以外にも処分したいものがある場合は、一緒に引き取ってもらうといいでしょう。スポットエアコン単品で依頼するよりも、まとめて引き取ってもらった方がお得になります。
1.2 専門業者に回収してもらう
不用品を引き取る業者のなかには、スポットエアコンのような空調機器を専門的に引き取っている業者もいます。古い型のものや寿命を迎えて完全に動かないものは引き取りのみですが、まだ使用できる状態のものであれば買取をおこなってくれる可能性もあります。動作の具合や保証書の有無などをチェックしたうえでの買取となりますが、買取してもらえればかなりお得に処分できるのでおすすめです。
1.3 買い替えの際に販売店に引き取ってもらう
スポットエアコンが寿命で動かなくなった時、買い換えを検討する人も多いと思いますが、買い替えの際に古いものを引き取ってもらえる場合もあります。古いものは処分できて、新しい機器を入手できるので一石二鳥です。ただし、引き取ってもらえるかどうかは販売店によって違うので、事前に確認するようにしましょう。
1.4 リサイクルショップに引き取ってもらう
リサイクルショップとは、中古品や未使用品などを売買する店舗で、古物商の一種です。お店によってはスポットエアコンの買取依頼に応じてくれる可能性があります。年式の新しいものであったり、人気の高いメーカーだったりすると良い値段になるかもしれません。
また、とくに夏のシーズンにはエアコンの需要が高まるので、スポットエアコンも高く引き取ってくれる可能性が高くなります。
1.5 メーカーに回収してもらう
最初にスポットエアコンを購入したのがメーカーだった場合、メーカーに問い合わせると回収してくれることがあります。とくに業務用のスポットエアコンは処分に注意しなければいけないポイントがあるため、メーカーも配慮してくれているところが多いです。日本国内のメーカーであれば問い合わせが可能なので確認してみると良いでしょう。
2.スポットエアコンを処分する際の注意点
スポットエアコン(移動式エアコン)の処分方法にはさまざまな方法がありますが、普通のゴミのようにかんたんに処分できるものではありません。処分時には注意しなければいけないポイントがいくつかありますので、事前に把握しておきましょう。
・業務用は産業廃棄物扱いになる
・事前にフロンガスの回収をする必要がある
それぞれ詳しく解説します。
2.1 業務用は産業廃棄物扱いになる
スポットエアコンは「家庭用」と「業務用」の2種類があり、工場のような大きな施設で使われているのは業務用である場合がほとんどです。
もし業務用で使っていたものを処分する際、粗大ゴミで捨てることはできず、「産業廃棄物」として処分しなければいけません。ただのゴミではなく、「事業で使われていたものを処分する」扱いとなるためです。産業廃棄物は、自治体への相談や正規の業者に依頼するなどして処分をおこないましょう。
2.2 事前にフロンガスの回収をする必要がある
一般的にスポットエアコンには「第一種特定製品」の記載があります。第一種特定製品とは、フロン排出抑制法に基づき、業務用として製造・販売された空調設備や冷蔵機器のことです。第一種特定製品には冷媒としてフロン類が使用されています。
スポットエアコンにはフロンガスが使用されており、フロンガスを大気中に放出するとオゾン層を破壊して地球温暖化を引き起こすおそれがあります。そのため、「フロン排出抑制法」という法律に基づいて、スポットエアコンを処分する際にはフロンガスの回収をおこなわなければいけないのです。買取してもらう場合はおこなわなくてもいいですが、不用品回収業者や地域のクリーンセンターなどに産業廃棄物として引き取ってもらう場合は、フロンガスの回収をしていなければ基本的に引き取ってもらえません。
フロンガスの回収は専門の業者におこなってもらう必要があります。事前に登録していない業者がフロンガスの回収作業をおこなった場合、懲役や罰金などの処分が科されます。自治体に問い合わせて専門の業者を確認し、近隣の業者を探すようにしましょう。
3.業務用スポットエアコンの処分費用相場
業務用スポットエアコンの処分費用は、いくつかの要因によって大きく変動します。とくに、先ほども触れたように業務用は「産業廃棄物」として扱われ、「フロン排出抑制法」に基づいた適切な処分が義務付けられているため費用も高くなる傾向にあります。
また、処分の方法によっても費用には変動があります。以下は処分方法別の費用相場です。
処分方法 |
費用相場 |
備考 |
---|---|---|
産業廃棄物処理業者 |
5万円〜10万円 |
フロンガスの回収もあわせておこなってくれることがある |
不用品回収業者 |
2万円〜5万円 |
フロンガスの回収は自分でおこなわなければいけないので別途費用がかかる もっとも手軽に処分できる |
買い替え時の下取り |
無料〜数千円 |
ただし、引き取ってもらえるかどうかは販売店によって違う |
上記の金額はあくまで相場なので、正確な料金は処分を依頼する専門業者に相談しましょう。
4.スポットエアコンの買い替えにおすすめなのは「ヒエスポ」
「スポットエアコンの買い替えをしたいけどどれがいいの?」
「性能がいいけどできるだけお得な移動式エアコンを使いたい…」
そうお考えのあなたは、信越空調の「ヒエスポ」がおすすめです。ヒエスポは大空間でも利用できる性能の高さと、電源さえあればすぐ使える手軽さから多くのお客様に愛用されています。深刻な暑さ・寒さへの対策や急な空調設備の故障などに対応できることから、最近では企業や自治体でも取り入れられていることが増えてきました。
直進性のあるパワフルな風が遠くまで届くようになっており、とくに冷やしたい・暖めたいエリアの近くに置くことで効率よく快適な環境ができます。一番小さいサイズで2.8kW、一番大きいサイズで14.0kwの冷房能力を備えており、体育館の大きさや環境にあわせて幅広い冷房能力から選ぶことが可能です。
お客様に合わせたさまざまな機種を、販売からレンタル・リースまで幅広く対応しています。ぜひ、信越空調の「ヒエスポ」をご検討ください。
5.移動式エアコン「ヒエスポ」の企業・工場への導入事例
5.1 株式会社山尾食品様|作業場所によって移動させて利用
導入機器 MAC1603 1台/MAC801 1台/吹き出し口ダクトセット |
株式会社山尾食品様は、干物をメインとした食品加工・販売をおこなっている企業です。
株式会社山尾食品様は食品加工の工場が港の横にあり、塩害によって室外機が腐食して壊れてしまうため、空調機器の導入に頭を悩ませていました。
そこで、利用する時だけ設置し、利用しない時は室内に置いておける移動式の空調機器がよいのではと考え、ヒエスポを導入していただきました。
作業場所によって移動して利用できる利便性の高さにお喜びの声をいただいております。
5.2 株式会社竹山様(サツポロロジスティクスセンター)|除湿効果&冷房効果で快適
導入機器 MAC803 1台 |
株式会社竹山様は、医療機器・理化学機器の卸売をおこなっている企業です。製品の管理などをおこなうサツポロロジスティクスセンターにヒエスポを導入していただきました。
センター内は夏は温度が上がり、従業員たちの熱中症リスクが高まる環境でした。しかし、熱中症対策としてヒエスポを導入していただき、除湿効果&冷房効果で作業環境が改善されたとお喜びの声をいただきました。
6.よくある質問
6.1 業務用スポットエアコンのフロンガス回収費用はどのくらいですか?
スポットクーラーのフロンガス回収費用は、家庭用と業務用で異なり、回収を依頼する業者や状況によっても大きく変動します。
業務用の場合は10,000円〜20,000円が相場ですが、分解作業や作業内容によって大きく異なります。
6.2 スポットエアコンと移動式エアコンの違いはなんですか?
「移動式エアコン」と「スポットクーラー」は、どちらも工事不要で移動可能な空調機器です。違いについてインターネットなどで検索すると、多くの場合ほぼ同じ意味で使われています。
厳密な定義によって違いが分けられているわけではないのですが、製品の傾向や用途によって、以下のようなニュアンスの違いがあることが多いです。
違い |
移動式エアコン |
スポットクーラー |
---|---|---|
主な目的 |
直進性のある風がスムーズに遠くまで届き、冷やしたい・暖めたい場所の近くで稼働させ、快適な温度を保つ一定のエリアを作ることを目的としている 大風量の風が吹く専用吹き出し口・ルーバーが取り付けられていることが多い |
本体に蛇腹のホースのような風の吹き出し口があり、特定の場所の冷却を目的としている 作業中の人や熱を発する機械の周辺などかなり局所的な冷却をおこなうときに使われる |
機能性 |
冷房、暖房、除湿機能がついた多機能モデルが多い 基本的に業務用 |
基本的に冷房専用 |
使用用途・使用される場所 |
工場や倉庫、大型施設など、広い空間のなかで定めたエリアをメインに稼働させることで、快適な温度を保つ一定のエリアを作ることが可能 |
業務用でも使用されることがあるが、特定の少人数のみに対して使ったり、休憩場所のような小空間などで使用されたりする |
このように、明確な線引きがあるわけではありませんが、機能性や使用用途によって呼び方が変わる傾向にあります。
移動式エアコンとスポットクーラーの違いについてさらに詳しく知りたい方は、以下の関連記事も参考にしてください。
▶︎「関連記事を読む」
6.3 「スポットエアコンは意味がない」と聞きましたが本当ですか?
スポットエアコンが「意味がない」と感じられる主な理由は、広い空間を効率的に冷やすことができない、排熱処理の問題で部屋全体の温度が上がってしまう、高温多湿な環境には冷却効果が不十分であることなどが挙げられます。
スポットエアコンはその名の通り「スポット(点)」を冷やすことに重点を置いた空調機器です。そのため、特定の場所をピンポイントで冷やすことに特化しています。そのため広い空間や温度が高すぎる場所での使用は向いていません。
もし「もう少し能力の高い空調機器が欲しい」「もっと快適な温度を保つ一定のエリアを作りたい」ということであれば、別の空調機器を導入することをおすすめします。
7.まとめ
本記事では、スポットエアコン(移動式エアコン)の処分方法や処分する際の注意点について解説しました。手軽に利用できるスポットエアコンですが、処分する時には適切な方法で処理する必要があります。以下のいずれかの方法で処分をおこないましょう。
・不用品回収業者に引き取ってもらう
・専門業者に回収してもらう
・買い替えの際に販売店に引き取ってもらう
・リサイクルショップに引き取ってもらう
・メーカーに回収してもらう
買い替えを検討している方は、信越空調のヒエスポがおすすめです。幅広いラインナップから、お客様の利用用途にあわせて選ぶことが可能です。移動式エアコンの使用を検討したい方は、ぜひ一度信越空調にご相談ください。
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