業務用の暖房機器の電気代は?暖房にかかる電気代を抑えるコツやおすすめ暖房機器を解説
「業務用の暖房機器ってどのくらいの電気代がかかるの?」
「暖房にかかる電気代を抑えるコツは?」
企業経営はさまざまなコストが発生しますが、できることならば電気代のコストは抑えたいですよね。近年は電気代の高騰もあり、光熱費の負担に頭を悩ませている企業も少なくありません。
業務用の暖房に使われる機器はさまざまな種類があり、発生する電気代もさまざまです。しかし、電気代が安いからといって、自社の職場や工場に適しているかどうかはわかりません。そのため、電気代や特徴、暖房能力など総合的に確認したうえで機器を選ぶことが重要です。
本記事では、業務用の暖房に使われる機器の電気代や暖房にかかる電気代を抑えるコツについて解説します。
1.業務用の暖房に使われる機器の電気代は?
業務用の暖房に使われる機器はさまざまな種類があり、発生する電気代もさまざまです。以下の表では、主に使用されている業務用暖房機器の1時間あたりの電気代をまとめています。
機器名 |
特徴 |
電気代の目安(1時間あたり) |
|---|---|---|
業務用エアコン |
・広い空間に対応 ・冷暖房両方に使用可能 ・省エネ性能が高い機種もあり |
・冷房時:約49〜431円 ・暖房時:約49〜446円 |
石油ストーブ |
・灯油を燃料とする ・電気代は比較的安価 ・暖房能力が高い |
・電気代:約60〜120円/月 ・灯油代:使用量に応じて変動 |
電気ファンヒーター |
・即暖性が高い ・コンパクトで持ち運び可能 ・消費電力が高め |
・強:約37.2円 ・弱:約17.1円 |
ジェットヒーター |
・高出力で広範囲を短時間で暖房 ・電気代が高め ・業務用に適している |
・使用状況により変動(例:4台合計で40kWとした場合、約1,100円) |
それぞれの業務用暖房機器によって特徴や電気代の目安は異なるので、総合的に確認したうえで機器を選ぶことが重要です。
2.長時間の使用ならエアコンがもっともおすすめ
業務用暖房機器にはさまざまな種類がありますが、長時間使用する場合にもっともおすすめなのがエアコンです。
同じ暖房効果を得る場合、エアコンは石油ストーブや電気ヒーターに比べて電気代が安く、長時間運転でも経済的です。また、送風機能と温度センサーにより、広い空間でもムラなく安定した室温を保つことが可能になります。
さらに、灯油やガスを使用しないため、空気の汚れや臭いが発生しにくく、火も使わない安全性もメリットの一つです。加えて、エアコンは冷暖房兼用で一年を通して使用できるため、季節ごとの器具入れ替えも不要です。長期的に見てもコストパフォーマンスの高い機器といえます。
3.暖房にかかる電気代を抑えるコツは?
長時間使用する場合にはエアコンがおすすめですが、他の機器よりコストパフォーマンスが良いとはいえ、永続的に稼働させていると多くの電気代が発生してしまいます。近年は電気代も高騰しており、企業としては少しでもコストを抑えたいですよね。
そこでここからは、暖房にかかる電気代を抑えるコツについて解説します。
・暖房の風向きを意識する
・風量は「自動」に設定する
・サーキュレーターと併用して使う
・こまめに掃除やメンテナンスをする
・局所的に暖められる機器に切り替える
3.1 暖房の風向きを意識する
暖房にかかる電気代を抑えるコツとしてまず始めに、暖房の風向きに注意しましょう。
空気の性質上、暖かい空気は上の方にたまりやすくなります。風向きを「下向き」または「水平」に設定することで、足元まで効率よく暖かい空気を届けられます。
とくに冬場は足元が冷えやすいため、風を下に送って体感温度をあげるのがおすすめです。効果的に体感温度を上げると、設定温度を1〜2℃下げても快適に過ごせるので、電気代のコスト削減につながりますよ。
3.2 風量は「自動」に設定する
エアコンの風量設定は「自動」モードに設定するのがおすすめです。
風量を「強」に設定したままだと、適切な温度や環境になっているのにも関わらず強いパワーで暖房を稼働させてしまい、無駄に電力を消費するおそれがあります。
一方、「自動」に設定しておくと、エアコンの温度センサーが室温を感知し、最適な風量を自動で調整してくれます。部屋が十分に暖まると自動で省エネモードに切り替わるため、電気代を抑えつつ最適な室温を維持できますよ。
このやり方を意識するだけでも、1日で数十円、月単位で見ても大きな節電効果が期待できます。
3.3 サーキュレーターと併用して使う
エアコンと一緒にサーキュレーターを併用する方法も、暖房効率を高めるのに有効です。
サーキュレーターとは、部屋の空気を循環させることを目的とした機器です。扇風機のように直接風を浴びて涼むのではなく、直線的な強風を遠くまで送ることで空気を循環させ、室温を均一にする効果が期待できます。
エアコンで暖められた空気は天井付近にたまりやすい性質があるため、サーキュレーターを用いることで、暖かい空気を部屋全体に送ることが可能になります。
とくに吹き抜けのオフィスや工場など、空間が広い場所では室温にムラが生じやすいため、サーキュレーターの併用はとても効果的です。
結果として、設定温度を上げすぎる必要がなくなり、快適さを保ちながら電気代の節約にもつながるおすすめの方法です。
3.4 こまめに掃除やメンテナンスをする
エアコンをこまめに掃除することで、電気代の節約につながります。
エアコンのフィルターにホコリがたまると、空気の流れが悪くなり暖房効率が著しく低下します。その状態で設定温度まで部屋を暖めようと思うと、余分に電力を消費してしまい、結果として電気代が高くなる原因となります。
そのため、定期的にフィルターや内部の汚れを掃除し、常に清潔な状態を保つことが大切です。フィルター掃除は2週間〜1ヶ月に一度を目安におこない、また年に一度は専門業者による内部クリーニングをおこなうようにしましょう。
日頃の小さな手入れを続けることで、エアコン本来の性能を維持しながら電気代の節約にもつながります。
3.5 局所的に暖められる機器に切り替える
部屋全体を暖める必要がない場合や、工場・倉庫のように空間が広い場所で使用する場合は、局所的に暖められる暖房機器への切り替えもおすすめです。
広い空間全体をエアコンで暖めようとすると、どうしても室温にムラができやすく、暖房効率が悪くなってしまいます。その結果、エアコンの設定温度を上げすぎたり、長時間の稼働が必要になって電気代が高くなったりする原因になります。
作業員が集中する場所へ局所暖房を活用すると、必要な場所だけを効率よく暖められ、省エネで効果的な寒さ対策が可能です。全体暖房に比べて電力消費を大幅に減らせるので、業務用のエアコンに比べて大幅なコスト削減となりますよ。
4.局所的な暖房として注目されている移動式エアコンとは?
局所暖房の器具としておすすめなのが「移動式エアコン」です。
移動式エアコンは、直進性のある風で空気を遠くまで届け、冷暖房の効果を必要な範囲に集中させられる空調機器です。
また、大型の業務用エアコンと異なり、設置工事が不要なため手軽に導入できます。一般的にほとんどの機種がキャスター付きのためかんたんに移動ができ、レイアウト変更時や特定の場所を重点的に暖めたい場合など、状況に応じて柔軟に使用できる点もメリットです。
移動式エアコンは以下のような人におすすめです。
・業務用エアコンよりも安いコストで、能力の高い空調機器を導入したい
・とくに冷やしたい・暖めたいエリアを定めて、快適な温度を保つ一定のエリアを作りたい
・冷房だけでなく、一年を通して活用できる空調機器を導入したい
・工場・倉庫の形状にあわせて効果的に使用できる空調機器が欲しい
業務用のエアコンと比べて初期コストも抑えながら暖房効果を得られるので、コストパフォーマンスに優れた実用的な選択肢といえます。
5.工場の暖房には信越空調の「ヒエスポ」がおすすめ
「寒い冬を乗り越えるための暖房設備が欲しい」
「1年を通して活用できる空調設備を取り入れたい」
そうお考えのあなたは、信越空調の「ヒエスポ」がおすすめです。ヒエスポは、大空間でも利用できる性能の高さと、電源さえあればすぐ使える手軽さから多くのお客様に愛用されています。
暖かい空気は上に溜まってしまう性質があるため、広い空間で暖房をつけても空気はどんどん上へ向かってしまい、なかなか暖まらないことがあります。しかし、そんなときは「ヒエスポ」の出番です。直進性のある大風量の風を吹くので、足元などの低い場所に風を送ることが可能です。「ヒエスポ」のパワフルな風であれば効率的に暖められるでしょう。
お客様に合わせたさまざまな機種を、販売からレンタル・リースまで幅広く対応しています。ぜひ、信越空調の「ヒエスポ」をご検討ください。
6.まとめ
本記事では、業務用の暖房に使われる機器の電気代や暖房にかかる電気代を抑えるコツについて解説しました。
暖房にかかる電気代を抑えるコツをおさらいしましょう。
・暖房の風向きを意識する
・風量は「自動」に設定する
・サーキュレーターと併用して使う
・こまめに掃除やメンテナンスをする
・局所的に暖められる機器に切り替える
工場・倉庫のように空間が広い場所で使用する場合は、局所的に暖められる暖房機器を使うのがおすすめです。
作業員が集中する場所へ局所暖房を活用すると、必要な場所だけを効率よく暖められ、省エネで効果的な寒さ対策が可能となります。
局所的な暖房機器の導入に興味のある方は、ぜひ一度信越空調にご相談ください。
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