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スポットで暖められる業務用の暖房器具5選!局所的な暖房のメリットやおすすめ器具も紹介

これからの寒い季節、工場や倉庫のような広い職場では適切な暖房器具の選定が欠かせません。しかし、企業によっては費用面や職場環境によって、業務用の大型エアコンの導入が難しい場合もあります。 
 
そこでおすすめなのが、費用を抑えながら手軽に導入可能なスポットで暖められる暖房器具です。局所的に暖めることで、無駄なコストの削減や消費エネルギーを抑制しながら、効果的に暖房を利用できます。 
 
本記事では、スポットで暖められる業務用の暖房器具の種類や暖房器具を選ぶ際のポイントを解説します。ぜひ自社に合った暖房器具選びの参考にしてください。

1.スポットで暖められる業務用の暖房器具

工場や倉庫は、外気温の影響を受けやすい、空間の広さから空調が効きにくいなど、冷え込みが厳しくなる原因が多くあります。そのため、暖房を利用する際には、スポットで暖められる業務用の暖房器具を使うのがおすすめです。 
 
ただし、暖房器具にもさまざまな種類があるため、用途や自社の環境に合わせて最適な器具を選ぶことが大切です。 
 
ここからはスポットで暖められる業務用の暖房器具を5つ紹介します。

1.1 移動式エアコン

移動式エアコンは、キャスター付きで設置工事が不要な冷暖房機器です。 
 
コンセントがあればすぐに利用でき、可動式なので暖かくしたいエリアに移動させることで、必要な場所を効率よく暖められます。作業する場所や作業者が集まりやすいエリアに設置して稼働すると、無駄なく効果的に空調できるのでおすすめです。 
 
機種にもよりますが、移動式エアコンは業務用で利用されることを想定しているため、高い能力を備えているものが多いです。燃料を使わないため換気の必要がなく、安全性も高くなっています。

1.2 石油ストーブ

石油ストーブは、灯油を燃焼させて暖める暖房器具です。電源を必要としないため、停電時や電源の確保が難しい現場でも活躍します。 
 
石油ストーブは「反射式」と「対流式」の2つのタイプがあります。反射式は前方を素早く暖め、対流式は360度全体をムラなく暖められるのが特徴です。 
 
ただし、石油ストーブには灯油が必要なので灯油を購入し、都度補充する必要があります。また、使用時は一酸化炭素中毒防止のため十分な換気が必要です。

1.3 石油ファンヒーター

石油ファンヒーターは、灯油を燃焼させ、ファンで温風を循環させる暖房器具です。石油ストーブと異なり電気が必要ですが、その分点火が早く、スムーズに暖められるメリットがあります。機種によっては、自動温度調節や省エネモードなど多機能タイプもあり、使い勝手がよいです。 
 
ただし、石油ストーブと同じく灯油が必要なので、都度補充する必要があります。また、排気も室内に放出するため、十分な換気が必要です。

1.4 電気ファンヒーター

電気ファンヒーターは、電熱線を利用して温風を発生させるタイプの暖房器具です。スイッチを入れてから短時間で暖まる速暖性が大きなメリットとなっています。 
 
灯油やガスを使用しないため火災のリスクが低く、安全性の高い暖房器具です。温度調整や省エネモードなど多機能なモデルも多く、手軽に使える点もメリットといえます。 
 
ただし、温風が届く範囲が狭く、限られた範囲しか温められません。デスク周りや作業スペースなど局所的な暖房に適しています。

1.5 ジェットヒーター

ジェットヒーターは、灯油を燃焼させ、高出力で広い空間を暖める暖房器具です。 
 
熱風直火式(乾燥・養生作業向き)、熱風間接式(有害ガスを出さず工場などで使用)の2タイプがあり、用途に応じて使い分けることができます。高い暖房能力を持っているので、効率的に暖められるのが特徴です。 
 
ただし、ジェットヒーターは大型で重いものが多く、移動がかんたんではありません。作業場所の変更や、部署間の移動が多い現場では、不便になるおそれがあります。

2.スポットの暖房器具を選ぶ際の注意点

工場・倉庫の環境を整えるために、スポットで暖められる業務用の暖房器具はとても効果的です。ただし、暖房器具には複数種類があるため、注意点をおさえて選ぶ必要があります。 
 
・ガスや燃料が危険な場所ではないか 
・長時間運転に耐えられるか 
・手軽に移動させられるか 

 
それぞれ詳しく解説します。

2.1 ガスや燃料が危険な場所ではないか

ガスや燃料を使う暖房器具は、工場や倉庫によっては使用できないケースもあります。 
 
たとえば、火気厳禁の機器がある工場や周囲に可燃物が多い現場などでは、ガスや燃料を使う暖房器具は危険です。最悪の場合、爆発や火災につながるリスクもあります。 
 
まずは使用したい暖房器具が、使用場所に問題がないか確認しましょう。もしガスや燃料を使う暖房器具が使えない場合は、移動式エアコンのようなコンセントをさすだけで使える機器を使用しましょう。

2.2 長時間運転に耐えられるか

工場や倉庫で暖房器具を使用する時は、長時間の運転に適している製品を選びましょう。 
 
工場や倉庫などでは、暖房器具を長時間運転させる場合が多いです。耐久性の低い暖房器具を長時間使用すると強い負荷がかかり、故障や事故を引き起こす危険性があります。また、故障の原因になるだけでなく、メンテナンスや消耗部品の交換も頻繁に必要となり、結果的にコストが高くなる可能性が高いです。 
 
そのため業務用として利用する場合、暖房器具は長時間使用しても問題ないものを選びましょう。また、過熱防止機能や自動停止機能を備えている製品を選ぶと、故障や事故のリスクを未然に防ぐことにもつながります。

2.3 手軽に移動させられるか

手軽に移動させられるかどうかも、スポットタイプの暖房器具を選ぶ際の重要なポイントです。 
 
移動のしやすさはスポットタイプの利点の一つであり、作業エリアやレイアウトに合わせてかんたんに移動できるキャスター付きの製品がおすすめです。また、1人で移動させることを考慮して、サイズや重量が適切な物を選ぶことも重要となります。 
 
作業場所の変更や、部署間の移動が多い現場では、移動のしやすさが作業効率に直結します。現場の状況に合わせて、可搬性の高い器具を選ぶことが大切です。

3.局所的な暖房のメリット

工場や倉庫のような大空間において、局所的な暖房はとても効果的です。ここからは局所的な暖房のメリットを3つ解説します。 
 
・無駄なコストを削減できる 
・消費エネルギーを抑制できる 
・場所ごとに設置方法を変えられる
 
 
それぞれ詳しく解説します。

3.1 無駄なコストを削減できる

局所的な暖房の最大のメリットは、無駄なコストを削減できる点です。 
 
局所的な暖房は、空間全体を暖める暖房とは違い、必要なエリアだけを効果的に暖められます。実際に人が作業している場所や、暖める必要がある場所だけに暖房を集中させることで、電気代や燃料費を大幅に削減することが可能です。

3.2 消費エネルギーを抑制できる

局所的な暖房は、全体暖房に比べて消費エネルギーを抑えられるというメリットもあります。 
 
全体暖房は、広い空間全体を暖めるために膨大な電力や燃料を使う必要があります。一方で局所的な暖房では、暖めるべきエリアに集中して直接熱を届けるため、熱のロスが少なく効率的にエネルギーを使えるのがメリットです。 
 
さらに、暖房効果を短時間で得られるので、起動・停止のサイクルも短くなり、連続運転によるエネルギーロスも防げます。局所的な暖房は単にコスト削減にとどまらず、省エネ性能と環境負荷低減を両立できる暖房方法として活用できます。

3.3 場所ごとに設置方法を変えられる

工場や倉庫の環境は、エリアごとに大きく異なります。たとえば、「組み立てライン」「検査工程」「休憩スペース」など、それぞれ必要な温度や暖房器具の種類が違います。 
 
局所的な暖房は、これらの多様なニーズに柔軟に対応できるのが大きなメリットです。 
 
キャスター付きで移動が容易な器具を選べば、工場での作業内容や人の配置に合わせて、設置場所を柔軟に設定できます。さらに、季節や用途によってレイアウトの変更もできるため、快適性と作業効率の両立が可能になります。 
 
全体暖房では、必要な場所を暖めるのに時間がかかったり、室温にムラができてしまいますが、移動が可能なスポットタイプであればこのような問題を解決できます。

4.スポットで暖められる業務用の暖房なら信越空調へ!

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「効果的に局所空調できる空調設備を取り入れたい」 
 
そうお考えのあなたは、信越空調の「ヒエスポ」がおすすめです。ヒエスポは、工場のように天井が高く、空間が広い現場でも活躍するよう設計されています。直進性のある大風量の風を吹くので、とくに暖めたい場所の近くで稼働させることで、快適な温度を保つ一定のエリアを作ることが可能です。 
 
一番小さいサイズで2.8kW、一番大きいサイズで14.0kwの能力を備えており、環境にあわせて幅広い能力から選ぶことが可能です。 
 
お客様に合わせたさまざまな機種を、販売からレンタル・リースまで幅広く対応しています。移動式エアコンの使用を検討したい方は、ぜひ一度信越空調にご相談ください。

5.まとめ

工場や倉庫は、外気温の影響を受けやすい、空間の広さから空調が効きにくいなど、冷え込みが厳しくなる原因が多くあります。そのため、暖房を利用する際には、スポットで暖められる業務用の暖房器具を使うのがおすすめです。 
 
もし「効果的に局所空調できる暖房器具を取り入れたい」とお考えの方は、ぜひ一度信越空調にご相談ください。