移動式エアコンとスポットクーラーの違いとは?5つの比較ポイントから違いを徹底解説
「移動式エアコンとスポットクーラーの違いってなに?」
「自社の工場にはどっちを導入するのがいいの?」
暑さ対策のために空調機器の導入を検討している時、どちらを導入すればいいのか悩んでしまいますよね。
一見似たようなものに感じる移動式エアコンとスポットクーラーですが、この2つはさまざまな点で違いがあります。それぞれの特徴を理解して、どちらが自社にあっているか、どのような使い方をするべきなのかを考えることで、自社に最適な空調機器の導入が進められるでしょう。
本記事では、移動式エアコンとスポットクーラーの違いや6つの比較ポイント、どんな人におすすめなのかなどについて解説します。
1.移動式エアコンとスポットクーラーの違いとは?
「移動式エアコン」と「スポットクーラー」は、どちらも工事不要で移動可能な空調機器です。違いについてインターネットなどで検索すると、多くの場合ほぼ同じ意味で使われています。
厳密な定義によって違いが分けられているわけではないのですが、製品の傾向や用途によって、以下のようなニュアンスの違いがあることが多いです。
テキストを入力してください(ダミーテキスト) |
移動式エアコン |
スポットクーラー |
---|---|---|
主な目的 |
直進性のある風がスムーズに遠くまで届き、冷やしたい・暖めたい場所の近くで稼働させ、快適な温度を保つ一定のエリアを作ることを目的としている 大風量の風が吹く専用吹き出し口・ルーバーが取り付けられていることが多い |
本体に蛇腹のホースのような風の吹き出し口があり、特定の場所の冷却を目的としている 作業中の人や熱を発する機械の周辺などかなり局所的な冷却をおこなうときに使われる |
機能性 |
冷房、暖房、除湿機能がついた多機能モデルが多い |
基本的に冷房専用 |
使用用途・使用される場所 |
基本的に業務用 工場や倉庫、大型施設など、広い空間のなかで定めたエリアをメインに稼働させることで、快適な温度を保つ一定のエリアを作ることが可能 |
基本的に家庭用 業務用でも使用されることがあるが、特定の少人数のみに対して使ったり、休憩場所のような小空間などで使用されたりする |
このように、明確な線引きがあるわけではありませんが、機能性や使用用途によって呼び方が変わる傾向にあります。
2.移動式エアコンとスポットクーラーの5つの比較ポイント
先ほども紹介したように、移動式エアコンとスポットクーラーは厳密な定義によって違いが分けられているわけではありません。ただし、製品の傾向や用途によって分けられます。
ここからはさらに詳しく、以下の5つの比較ポイントから違いをみていきましょう。
・空調機器としての能力
・機能性
・使用されるシーン
・稼働時の音
・本体の費用
それぞれ詳しく解説します。
2.1 空調機器としての能力
移動式エアコンは、直進性のある大風量の風が一定の範囲まで届くので、狙ったエリアを効果的に空調できます。もちろん移動式エアコンとの距離が遠すぎると効果は弱まってしまいますが、とくに冷やしたい・暖めたい場所の近くに持っていくことで快適な温度を保つ一定のエリアを作ることが可能です。
対してスポットクーラーは、その名の通り「スポット(点)」を冷やすことに重点を置いた空調機器です。そのため、特定の場所をピンポイントで冷やすことに特化していますが、広い空間全体を冷やすのは困難です。
2.2 機能性
スポットクーラーは、基本的に冷房機能のみの機種が多いです。対して移動式エアコンは、冷房機能のほか、暖房、除湿、送風などの機能を搭載していることが多いです。
そのため、移動式エアコンは「一年を通して利用できる空調機器」として、製造業の企業や工場、学校施設などに導入されることが多くなっています。
2.3 使用されるシーン
移動式エアコンは、基本的に業務用として利用されることが多いです。製造業の工場や倉庫、大型施設など広い空間のなかで、とくに冷やしたい・暖めたいエリアをメインに稼働させて、快適な温度を保つ一定のエリアを作るために使用されます。
基本的に業務用で利用することを想定して作られているので、高い冷房能力・暖房能力を備えているものがほとんどです。たとえば、信越空調の「ヒエスポ」という製品では、一番小さいサイズだと2.8kW、一番大きいサイズだと14.0kwの冷房能力を備えています。
対して、スポットクーラーは、基本的に家庭用として利用されることが多いです。小型のものが多いので、壁掛けエアコンが取り付けられない部屋や台所のような暑くなりやすい場所に設置する目的で使用されます。
スポットクーラーも業務用で使用されることもありますが、先ほども触れたように特定の場所をピンポイントで冷やすことに特化しています。そのため、特定の少人数を冷やしたり、休憩場所のような小空間を冷やしたりする場合に使われます。非常に暑い環境や広いエリアを涼しくしたい場合などには、あまり効果が期待できないかもしれません。
2.4 稼働時の音
機種にもよるので一概にはいえませんが、稼働時の音は移動式エアコンの方が大きい傾向にあります。
先ほども触れましたが、基本的に業務用として利用されることが多く、空調機器としての高い能力を備えているものが多いです。そのため、機種によっては稼働音が大きめなこともあります。移動式エアコンの音の動作音は、最大で60〜70dB(デシベル)程度になるものもあり、これは一般的な掃除機の運転音と同程度の大きさです。
ただし、60〜70dBの音量は、さまざまな機械が稼働している工場や工具を使っている音が鳴り響いている作業場の音に比べればそれほど大きな数値ではありません。そのため、稼働音が問題になることは少ないと考えられます。
2.5 本体の費用
本体の費用は、スポットクーラーより移動式エアコンの方が高い傾向にあります。
スポットクーラーは小型のものも多く、簡単に導入できる費用感で販売されていることが多いです。しかし、その分空調機器としての能力や機能性は、必要最低限となっています。
移動式エアコンはスポットクーラーに比べると高価な傾向にありますが、天井埋め込み型・天井釣り型のような業務用エアコンと比べると断然費用は安くなります。「高い冷房能力・暖房能力を備えている空調機器を設置しなければいけないけど、業務用エアコンはコスト的に難しい…」という場合は、移動式エアコンの使用を検討するのがおすすめです。
3.移動式エアコンとスポットクーラーはどんな人におすすめ?
ここまで比較ポイントについて解説しましたが、移動式エアコンとスポットクーラーはそれぞれ以下の人におすすめです。
◆移動式エアコンがおすすめなケース
・業務用エアコンよりも安いコストで、能力の高い空調機器を導入したい
・とくに冷やしたい・暖めたいエリアを定めて、快適な温度を保つ一定のエリアを作りたい
・冷房だけでなく、一年を通して活用できる空調機器を導入したい
・工場・倉庫の形状にあわせて効果的に使用できる空調機器が欲しい
◆スポットクーラーがおすすめなケース
・冷房だけでもいいので、とりあえず安く買える空調機器が欲しい
・特定の1人のみなど、局所的な冷却ができる空調機器を導入したい
・扇風機代わりの空調機器が欲しい
4.移動式エアコンの導入は「ヒエスポ」がおすすめ
「性能の高い移動式エアコンが欲しい」
「1年を通して活用できる空調設備を取り入れたい」
そうお考えのあなたは、信越空調の「ヒエスポ」がおすすめです。ヒエスポは、工場のように天井が高く、空間が広い現場でも活躍するよう設計されています。直進性の高い冷風を発生させ、必要な場所に効率よく涼しさを届けることができます。
ラインナップも2.8kWから14.0kWまで幅広く、作業エリアの広さや使用目的に応じて最適な機種を選択可能。補助金制度の対象にもなりやすく、初期費用を抑えた導入がしやすいのも魅力です。
お客様に合わせたさまざまな機種を、販売からレンタル・リースまで幅広く対応しています。移動式エアコンの使用を検討したい方は、ぜひ一度信越空調にご相談ください。
5.まとめ
一見似たようなものに感じる移動式エアコンとスポットクーラーですが、この2つはさまざまな点で違いがあります。それぞれの特徴を理解して、どちらが自社にあっているか、どのような使い方をするべきなのかを考えることで、自社に最適な空調機器の導入が進められるでしょう。
もし「より効果的な冷房機器を導入したい」「工場の冷却対策に悩んでいる」といった課題をお持ちであれば、製造業の企業・工場への導入実績も豊富な信越空調にぜひ一度ご相談ください。
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