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工場の錆はどうやって対策する?工場で錆が発生する原因や4つの対策方法を解説

「工場の錆がひどいからどうにかしたい…」 
「工場設備や製品の錆ってどうやって対策すればいいの?」 
 
工場の快適な環境づくりや製品の品質を保つにあたって、錆(サビ)の発生は見過ごせない課題ですよね。 
 
高温多湿で梅雨がある日本の気候では、工場内で錆が発生しやすく、さまざまなトラブルの要因となります。 
 
錆は、気温差や湿気によって起こる結露がおもな原因です。工場設備や製品に錆が発生することで、外観不良だけでなく品質の劣化にもつながります。こうしたリスクを防ぐためにも、錆対策は安定した生産環境を維持するうえで必要不可欠です。 
 
本記事では、工場で錆が発生しやすい原因や錆によるリスクを整理し、現場ですぐに実践可能な錆対策についてご紹介します。

1. 工場で錆(サビ)が発生する3つの原因

工場内では、立地条件や建物の構造上、一般の建物よりも錆が発生しやすい環境にあります。原因を正しく理解することで、より効果的な錆対策につなげることが可能です。 
 
工場で錆(サビ)が発生する3つの原因 
 ・湿度が高い環境 
 ・塩分や化学物質の付着 
 ・換気不足による結露 

 
それぞれ詳しく解説します。

1.1 湿度が高い環境

湿度が高い環境では、錆の発生リスクが高まります。 
 
錆は、金属が水と酸素に触れることで起こる化学反応によって発生します。天井が高く、空間が広い構造の工場では、湿気や熱がこもりやすく、特に錆が発生しやすい環境といえます。 
 
雨天や梅雨の時期、夏場は外気の影響で湿度が上昇しやすく、冬場は室内外の気温差から結露が発生しやすいです。一般的に湿度が60%を超えると金属表面に水分が付着しやすくなり、換気や除湿が不十分だと工場設備や配管、製品などに錆が発生します。 
 
とくに、洗浄工程や加湿工程など水を使用する工程がある工場では、湿度が高まりやすいため十分な注意が必要です。

1.2 塩分や化学物質の付着

工場の立地条件や工場内で使用される化学物質も、錆の進行を早める要因となります。 
 
沿岸部に近い工場では、空気中に含まれる塩分が設備や製品に付着しやすく、錆が発生・進行しやすい環境になります。また、製品生産の過程で使用される薬品や洗浄剤、切削油、排ガスなどの化学物質が金属表面に付着することで、錆の発生リスクが高まります。 
 
目に見えない微量な付着物であっても、錆の進行を早める原因となるため、こまめな清掃や設備点検が錆を防ぐうえで重要です。

1.3 換気不足による結露

工場は窓が少ない構造が多く、一般的な建物に比べて換気がしづらい環境になります。そのため、結露が発生しやすく錆の原因となるケースが多いです。 
 
暖かい空気は上昇する性質があり、外気や機械熱によって暖められた空気や湿気は、天井付近に滞留しやすくなります。その結果、天井や配管など表面温度が低い部分との温度差が生じ、金属表面に結露が発生します。その結露水が長時間付着することで、錆が急速に進行してしまうのです。 
 
冬場の暖房使用時や夏場の冷房使用時でも結露は発生しやすいため、季節を問わずにこまめな換気や除湿を行い、結露を防ぐことが錆対策として有効です。

2. 工場の錆による3つのリスク

錆を放置していると工場設備の故障や製品の品質低下など、重大なトラブルの原因となる恐れがあります。企業の安全性や信頼性を維持するためにも、早期の錆対策が必要です。 
 
工場の錆による3つのリスク 
 ・設備の劣化・故障 
 ・製品の品質低下 
 ・修理・交換コストの増加 

 
それぞれ詳しく解説します。

2.1 設備の劣化・故障

錆は、工場設備の劣化や故障を引き起こす原因となります。機械の金属部分やフレーム、配管に錆が発生すると強度が低下し、本来想定されている設備寿命が大幅に短くなるケースも多いです。 
 
また、可動部に錆が発生することで、動作不良や異音、振動を引き起こす可能性もあります。制御盤や電気設備に錆や腐食が発生すると、ショートや誤作動など故障につながる場合もあるので危険です。 
 
こうした不具合が連鎖すると、生産ラインの停止や重大な事故につながり、大きな損失を生むリスクが考えられます。

2.2 製品の品質低下

工場内で錆が発生すると、設備への影響だけでなく、製品の品質低下を招くリスクがあります。設備に生じた錆が製品へ付着することで、汚れや変色などの外観不良が発生し、不良品の増加につながります。 
 
とくに金属部品や精密機器を生産している工場では、わずかな汚れや異物でも基準を満たせなくなるため、対策が非常に重要です。 
 
また、生産機器の故障や誤作動によって加工精度が低下し、寸法のズレや仕上がりにばらつきが生じる可能性もあります。食品や医薬品、化粧品工場では、錆などの異物混入で衛生管理基準を満たすことができなくなり、出荷停止や製品回収といった大きな損害を招くおそれがあるため、特に注意が必要です。

2.3 修理・交換コストの増加

錆による設備不良の修理や部品交換に余分なコストがかかります。 
 
生産機器の錆が進行すると、補修作業や部品交換の頻度が増え、人件費や修繕費が膨らむ要因となります。さらに、設備トラブルや製品トラブルが発生すれば、生産停止や納期遅延を招き、場合によっては多額の損害賠償といった大きな経済的損失につながる可能性も高いです。 
 
このような観点から、錆を放置するよりも対策を講じる方が、長期的にはコスト削減につながるといえます。

3. 工場の錆を防ぐ4つの対策方法

錆を放置していると重大なトラブルの原因となり、最悪の場合企業の大きな損失につながる可能性もあります。「たかが錆」と思わず、重大なトラブルを引き起こす前に対策をしておきましょう。 
 
■工場の錆を防ぐ4つの対策方法 
 ・適切な湿度管理をおこなう 
 ・防錆塗装・メッキ処理を施す 
 ・換気システムを整備する 
 ・防錆剤・乾燥剤を活用する 

 
実際に工場ですぐに取り組める錆対策を4つ解説します。

3.1 適切な湿度管理をおこなう

錆の発生を抑えるためには、室内の湿度を60%以下に保つことが一般的な目安となります。 
 
適切な湿度管理を行うためにも、除湿機や除湿機能付きの空調を取り入れると効果的です。湿度が高くなりやすい梅雨の時期や夏場はもちろん、季節や時間帯を問わずに安定した湿度管理ができるのが大きなメリットです。 
 
とくに、洗浄工程や加湿工程がある工場では、作業エリアごとに湿度管理を分けることで除湿の効果を高められます。一方で、空調機器の導入には、設置工事などコストがかかるため、施設の規模や用途に合わせて機器を選定することが重要です。

3.2 防錆塗装・メッキ処理を施す

金属表面に防錆塗装やメッキ処理を施すことで、水分と酸素の接触を減らし、錆の発生を防ぐことが可能です。とくに、錆が発生しやすい天井付近や配管、工場設備などに優先的に施工することでより効果が期待できます。 
 
また、耐水性や耐薬性、耐熱性などの処理を同時におこなえるため、工場の使用環境によって適した塗装を選ぶのがおすすめです。さらに、定期的に点検や再施工をおこなうことで、防錆効果を長時間維持できます。 
 
初期コストはかかるものの、設備の修理や部品交換などの頻度を減らし、長期的なコスト削減につながります。

3.3 換気システムを整備する

換気不足による結露は錆の大きな要因となるため、換気システムを整えることで効果的な錆対策につながります。 
 
窓が少ない工場では、換気による自然換気が難しく、熱気や湿気がこもりやすい傾向にあります。そのため、換気扇や排気ファンなどの機械換気設備を設置することで、計画的に空気の循環を生み出すことが重要です。 
 
とくに、天井付近に暖かい空気や湿気が滞留しやすいため、上部換気を意識することで結露の発生を抑えやすくなります。また、サーキュレーターやファンと併用することで、換気効率をさらに高めることが可能です。

3.4 防錆剤・乾燥剤を活用する

防錆剤を金属表面に塗布し、保護膜を作ることで錆の進行を防げます。 
 
また、製品や部品の保管時には、乾燥剤を併用することで湿気対策としても有効です。錆対策の即効性も期待できるため、製品の一時保管や出荷前の対策に取り入れやすい方法となっています。 
 
ただ、定期的な再塗布や交換が必要なため、運用ルールを決めて管理することが重要になります。他の対策と組み合わせることで、より高い防錆効果が期待できるので、工場の環境に合わせて検討してみてください。

4.工場の結露問題を解決する『移動式エアコン』がおすすめ!

工場の結露は、定期的な換気や空気の循環によって対策できますが、「特定の設備への対策」には『移動式エアコン』が非常に有効です。 
 
移動式エアコンとは、直進性のある風で空気を遠くまで届け、冷暖房の効果を必要な範囲に集中させられる空調機器です。大型の業務用エアコンと異なり、設置工事が不要なため手軽に導入できます。 
 
先ほども触れましたが、工場は、部屋の面積が広く天井が高いのが一般的です。とくに、暖房や機器稼働による熱で暖められた空気は上昇する性質があるため、天井付近に暖かい空気や湿気が滞留しやすくなります。その結果、天井や配管など表面温度が低い部分との温度差が生じ、結露が発生しやすい要因となるのです。 
 
移動式エアコンは可動式のため、とくに冷暖房したい場所の近くに設置でき、特定のスペースに風を集中させることで無駄なく効率の良い稼働を実現できます。エリアを定めて空調することで、工場内の温度ムラや室内外の温度差の発生を抑制し、結露の発生を防げます。 
 
工場のような場所だと作業する場所はおおよそ決まっていると思うので、作業する場所や作業者が集まりやすい場所の近くに設置して稼働すると、効果的に空調ができますよ。

5.冷暖房機能も除湿機能も備えた信越空調の「ヒエスポ」

「1年を通して活用できる空調設備を取り入れたい」 
「移動式エアコンを導入して快適な環境を作り出したい」 
 
そうお考えのあなたは、信越空調の「ヒエスポ」がおすすめです。ヒエスポは、工場のように天井が高く、空間が広い現場でも活躍するよう設計されています。 
 
直進性のある大風量の風を吹くので、とくに冷やしたい・暖めたい場所の近くで稼働させることで、快適な温度を保つ一定のエリアを作ることが可能です。 
 
一番小さいサイズで2.8kW、一番大きいサイズで14.0kwの能力を備えており、使用環境にあわせて幅広い能力から機種を選定できます。 
 
お客様に合わせたさまざまな機種を、販売からレンタル・リースまで幅広く対応しています。ぜひ、信越空調の「ヒエスポ」をご検討ください。

6.まとめ

工場でできる錆対策をおさらいしましょう。 
 
・適切な湿度管理をおこなう 
・防錆塗装・メッキ処理を施す 
・換気システムを整備する 
・防錆剤・乾燥剤を活用する 

 
工場設備や製品に錆が発生することで、外観不良だけでなく品質の劣化にもつながります。こうしたリスクを防ぐためにも、錆対策は安定した生産環境を維持するうえで必要不可欠です。 
 
適切な湿度管理ができる空調機器の導入や、防錆塗装・メッキ処理の施工など、自社で取り組める対策を実践していきましょう。