避難所の冷暖房設備導入は必須!自治体が知っておくべき空調機器導入の必要性やポイント
災害時に避難所として使用される体育館や公民館などの公共施設に、空調機器が整備されていないケースは多いです。
とくに学校の体育館は、通常の使用では冷暖房設備を想定せずに設計されています。そのため災害時に避難所として使用される際に、夏は高温多湿、冬は低温となる環境問題が発生してしまいます。
自治体は、被災者が避難所で安心して過ごせる環境を整えなければいけません。「災害が来てから体制を整える」では遅いです。
本記事では、避難所への空調機器導入の必要性と、整備されていない理由、自治体が検討すべきポイントについて解説します。
1. 避難所への冷暖房設備導入の必要性
避難所として使用される体育館や公民館などの公共施設には、空調機器が整備されていないケースが多くなっています。しかし、避難者の健康を守るためには、避難所の環境を整える空調機器の導入が不可欠です。
ここからは避難所への空調機器導入の必要性を解説します。
1.1 避難所の環境問題と健康リスク
避難所として使用される体育館や公民館などの広い空間は、冷暖房設備がない場合、季節によって深刻な環境問題が発生します。
夏場は高温多湿の環境により、熱中症のリスクが高まります。とくに高齢者や子どもへの影響が大きく、過去の災害では避難所での熱中症による体調不良や救急搬送の事例が報告されています。
一方、冬場は低温の環境により、低体温症のリスクが高まります。床からの冷えにより、体調不良を引き起こしてしまうのです。とくに高齢者や乳幼児は、体温調節機能が低下しているため、影響を受けやすい傾向にあります。
空調機器が整備されていない避難所では、避難者の健康リスクが高まり、災害時の二次災害につながる可能性が高いです。
1.2 災害時の避難所環境改善の重要性
災害時は、避難者が長期間避難所で過ごす可能性があります。とくに大規模災害では、避難所での生活が数週間から数ヶ月に及ぶ場合もあります。
適切な温度管理は、避難者の健康管理と体調不良の予防、満足度向上、ストレス軽減などにつながります。
避難所環境を改善することで、避難者の健康状態を維持し、避難所運営の負担を軽減し、災害対応力を向上させることが可能です。
1.3 避難所環境改善に関するガイドライン
内閣府は、「避難所における良好な生活環境の確保に関するガイドライン」を策定し、避難所環境の改善に関する指針を示しています。
項目 |
推奨事項 |
|---|---|
温度管理 |
夏場:28℃以下、冬場:18℃以上を目安 |
空調設備の整備 |
空調設備の整備と維持管理 |
非常用電源 |
非常用電源との連携 |
避難者の健康管理 |
健康状態の把握と適切な対応 |
しかし、現状では多くの避難所に空調機器が整備されておらず、ガイドラインの推奨事項を実現するためには、各自治体での積極的な取り組みが必要です。
2. 多くの避難所に空調機器が整備されていない理由
体育館や公民館などの避難所には、適切な空調機器の設置が必須事項です。しかし、多くの避難所には空調機器が整備されていません。
ここからは多くの避難所に空調機器が整備されていない理由を解説します。
2.1 学校の体育館は冷暖房設備を想定せずに設計されている
学校の体育館は、通常の使用(体育の授業、部活動など)では冷暖房設備を想定せずに設計されていることが多いです。
設計上の理由として、体育の授業や部活動では運動により発熱するため、冷暖房設備が不要と判断されることが挙げられます。
また、建築コストの削減のため冷暖房設備を省略するケースも多く、建築当初から避難所としての使用を想定していなかった場合が多いです。
その結果、災害時に避難所として使用される際に、夏は高温多湿、冬は低温となる環境問題が発生します。
2.2 導入費用が高額で予算確保が難しい
体育館のような広い空間に空調機器を導入するには、数百万円〜数千万円程度の費用がかかります。
費用の内訳としては、機器本体費用、工事費用(設置工事、配管工事、電気工事など)、設計費用、その他諸費用(申請費用など)が挙げられます。
自治体の予算が限られているなかで、避難所の空調設備整備に予算を確保することが難しいのが現状です。とくに災害が発生していない平時には、避難所の環境改善は優先順位が低くなってしまいます。
2.3 工事の実施が困難な場合が多い
既存の体育館に空調機器を導入する場合、天井の高さや構造、電気容量などによっては、工事が困難な場合があります。
工事が困難な理由として、天井の高さが高い場合に空調機器の設置が困難であること、既存の建物の構造上配管やダクトの設置が困難であること、古い建物の場合は改修工事が必要になることもあることが挙げられます。
工事期間中は、体育館が使用できない期間が発生し、学校の授業や部活動への影響、近隣への配慮が必要です。
2.4 維持管理コストが高額になりがち
空調機器を導入した場合、電気代やメンテナンス費用などの維持管理コストがかかります。
維持管理コストの内訳としては、電気代(使用時のみ発生)、メンテナンス費用(年1~2回程度)、修理費用(故障時)、消耗品の交換費用が挙げられます。
避難所としての使用頻度が低いことを考えると、維持管理コストに対する懸念から、導入を躊躇する自治体も多いです。
しかし、災害時に避難者の健康を守るためには、適切な維持管理が必要となります。
3. 避難所の環境整備について自治体が考えなければいけないこと
災害時に避難者たちの健康や安全を守るためには、避難所の環境を整える空調機器の導入が不可欠です。
「災害が来てから体制を整える」では遅く、災害が発生した時にすぐ被災者たちを受け入れられるように、空調設備の整備や準備を進めておく必要があります。
自治体は、避難所の環境整備について以下の点を考えておきましょう。
検討項目 |
詳細 |
|---|---|
導入する空調機器の種類、台数 |
地域の気候条件や避難所の広さ・形状に合わせて考える 空調機器ごとの特徴を理解して、適切なものを選定する |
空調機器の維持管理計画 |
災害時に空調機器が正常に動作するよう、定期的な点検や故障時の迅速な対応の体制を整えておく |
避難所運営との連携 |
避難所運営者に対して、空調機器の操作方法、災害時の点検方法、故障時の対応方法を説明しておく |
4.避難所には移動式エアコンがおすすめ!
自治体は、避難所に設置する空調設備について考えなければいけませんが、常設型の大型エアコンだとかなり高額になってしまいます。そのため、自治体の予算が限られているなかで、避難所の空調設備整備に予算を確保することが難しいのが現状です。
そこでおすすめなのが「移動式エアコン」です。導入の容易さやエアコンとしての性能の高さから、避難所に適している空調機器として注目されています。
移動式エアコンがおすすめの理由 |
詳細 |
|---|---|
①工事が不要で手軽に導入できる |
・本体のプラグをコンセントにつなぐだけで利用可能 ・既存の建物に大規模な工事が不要で、設置場所を選ばず必要な場所に設置可能 |
②快適な温度を保つ一定のエリアを作れる |
とくに冷やしたい・暖めたい場所の近くで稼働させることで、快適な温度を保つ一定のエリアを作れる |
③冷暖房性能が高い |
業務用で利用されることを想定しているため、高い冷房能力・暖房能力を備えているものが多い |
④一年を通して利用可能 |
冷房、暖房、除湿機能がついた多機能モデルが多いため、一年を通して活用できる |
⑤発電機でも稼働できるため停電時も安心 |
自治体が備蓄している非常用発電機や大容量ポータブル電源でも稼働させられる機種が多いため、停電時でも利用できる |
「避難場所にどんな空調機器を設置すればいいかわからない」という自治体の方は、ぜひ移動式エアコンの導入を検討してみましょう。
5.移動式エアコンなら信越空調の「ヒエスポ」
「防災対策のために空調設備の導入を検討したい」とお考えの方は、信越空調の「ヒエスポ」がおすすめです。
ヒエスポは、一番小さいサイズだと2.8kW、一番大きいサイズだと14.0kwの冷房能力を備えている移動式エアコンです。幅広い能力のものがそろっているので、避難所の形状や環境によって機種・台数を決められます。
ヒエスポは発電機でも運転することが可能なので、発電機と軽油を準備すればすぐに利用できます。そのため、体育館や公民館などでも電気設備改修工事をおこなうことなく使用することが可能です。(※『三菱アウトランダー』を使った場合(100V)でも運転性能検証済み)
お客様に合わせたさまざまな機種を、販売からレンタル・リースまで幅広く対応しています。ぜひ、信越空調の「ヒエスポ」をご検討ください。
6.まとめ
避難所として使用される体育館や公民館などの公共施設には、空調機器が整備されていないケースが多くなっています。しかし、避難者の健康を守るためには、避難所の環境を整える空調機器の導入が不可欠です。
自治体は、避難所の環境整備について以下の点を考えておきましょう。
検討項目 |
詳細 |
|---|---|
導入する空調機器の種類、台数 |
地域の気候条件や避難所の広さ・形状に合わせて考える 空調機器ごとの特徴を理解して、適切なものを選定する |
空調機器の維持管理計画 |
災害時に空調機器が正常に動作するよう、定期的な点検や故障時の迅速な対応の体制を整えておく |
避難所運営との連携 |
避難所運営者に対して、空調機器の操作方法、災害時の点検方法、故障時の対応方法を説明しておく |
「災害が来てから体制を整える」では遅いため、災害が発生した時にすぐ被災者たちを受け入れられるように、空調設備の整備や準備を進めましょう。
もし「効果的な空調機器を導入したい」といった課題をお持ちであれば、ぜひ一度、避難所への導入実績豊富な信越空調にご相談ください。

