体育館の暑さ対策で熱中症を防ぐ!学校や自治体が取り組むべき5つの対策
「熱中症を防ぐために、体育館の暑さ対策をしたい」
「体育館の暑さを解消するためには、どんな対策をすればいい?」
学校や自治体の体育館管理者の方たちは、夏場の体育館での熱中症対策に困るケースも多いですよね。
毎年、学校管理下での熱中症発生は報告されており、なかには死亡に至るケースさえあります。とくに体育館での部活動や体育の授業中に、熱中症が発生するケースは少なくありません。
施設管理者として、利用者の安全を守る責任がある以上、適切な暑さ対策を講じることは不可欠です。
本記事では、学校・自治体の体育館管理者の方たちに向けて、体育館で暑さ対策が必要不可欠な理由や、施設管理者が取り組むべき具体的な対策、利用者に推奨できる個人レベルの対策まで詳しく解説します。
1.体育館で暑さ対策が必要不可欠な理由
体育館は屋内だから暑くないと思われがちですが、実際には屋外よりも高温になりやすく、熱中症のリスクが高い場所です。まずは、なぜ体育館で暑さ対策が必要なのか、その理由を詳しく解説します。
1.1 屋内でも熱中症のリスクが高い
体育館のような屋内運動施設において、熱中症で救急搬送された事案は毎年多数報告されており、なかには死亡に至るケースさえあります。
環境省の資料によると、学校管理下での熱中症発生は中学校・高等学校で9割を占めており、そのうち約7割が運動部活中の発症です。
スポーツは競技中に水分を取るタイミングが限られることと、室内環境であるため気流が少なく、高温多湿になりやすいことから発生リスクが高いとされています。屋内だから安全というわけではなく、むしろ屋内特有のリスクがあることを認識することが重要です。
1.2 構造的に風通しが悪く熱がこもりやすい
体育館はスポーツ競技がおこなわれる特性上、あまり開口部を設けられません。バドミントンなど風の影響を嫌い、窓を開けられない競技も多いです。
大きな空間なうえに外から風が入りにくい構造のため、とくに夏場や気温が高い日には室内の温度が上昇し、熱がこもりやすくなります。
外の気温よりも高くなるケースもあり、運動をおこなう人々にとっては大きな負担です。
1.3 空調設備が不十分な施設が多い
体育館は床面積が広いうえに、高い天井を確保する必要があります。この大空間を空調するには膨大なエネルギーが必要となるため、多大なコストが掛かってしまいます。
そのため費用対効果の観点から、夏期は通風と換気のみを考え、空調による温度管理はしない(できない)方針で設計されている場合が多いです。
広い空間全体が熱を吸収すると蓄積されやすく、適切な空調設備を使わないと温度管理が難しくなります。既存の空調設備が老朽化している場合や性能が十分でない場合もあり、電気代の観点からも空調を積極的に使えない施設が多いのが現状です。
1.4 多くの人が集まることで室温が上昇する
体育館でスポーツの大会が開かれると、大勢の人が一堂に会し、体温や呼気から発生する熱が室内にこもって室温が上昇します。
人数が増えると人々の活動に伴う熱が蓄積され、空気の流れが滞ることで蒸し暑さも加わり、体感温度も大幅に高く感じるようになります。
そのような環境では個人の体温が上がるだけでなく、集団の熱が全体の温度を押し上げるため、利用人数が多いほど暑さ対策の重要性が高まってしまうのです。
2.施設管理者が取り組むべき体育館の暑さ対策4選
体育館の暑さ対策は、施設管理者が積極的に取り組むことで、根本的な改善が期待できます。ここでは、施設管理者が実践すべき4つの対策を詳しく解説します。
2.1 対策①温湿度のチェックと暑さ指数の活用
夏場は高温多湿になりやすいため、温度と湿度の状況を常にチェックすることが求められます。
温湿度計を設置して、こまめに室内環境をチェックすることで、適切なタイミングで換気や冷房の調整をおこなうことが可能です。
また、公益財団法人日本スポーツ協会では、暑さ指数(WBGT)を活用した熱中症予防を呼びかけています。暑さ指数は、気温・湿度・輻射熱を総合的に評価した指標で、単なる気温よりも体感温度に近い値を示します。
体育館で運動する際には、競技の実施場所になるべく近い位置に暑さ指数を計測できる温湿度計を設置し、運動に適切な環境であるかを判断しましょう。WBGTが31℃以上の場合、運動は原則禁止とされており、28℃以上の場合も激しい運動は避けるべきとされています。
2.2 対策②換気設備の改善で空気の流れを作る
屋外よりも屋内のほうが温度が高い場合、窓を全開にして屋外の空気を入れることで暑さがやわらぎます。
多くの体育館では、床面付近に鉄格子付きの下窓があります。下窓を全開にして風通しをよくすることで、熱が室内にこもるのを防げます。
また、片側の窓だけではなく、対角線状にある下窓も一緒に開けることで風の通り道ができ、より風通しがよくなります。
ただし、エアコンを使っている場合は、窓を全開にすると意味がなくなり、電気代が無駄になるので注意しましょう。
2.3 対策③効率的な空調設備の導入・更新
体育館は天井が高く空気量が膨大になるため、全館空調は現実的ではありません。そこで、運動や競技する場所に送風して気流をつくることによって体温を下げる対策が有効です。
おすすめは移動式エアコンです。
移動式エアコンはキャスター付きで自由に配置を変えられるため、冷やしたいエリアを効率的に冷やせます。もちろん距離が遠すぎると効果は弱くなってしまいますが、特定のエリアをメインに稼働させることで、効率よく冷やすことが可能です。
室内全体の温度を無理に下げようとするよりも、局所的に温度を低下させた方が効果も高まりますよ。
2.4 対策④利用時間帯の調整や人数制限の検討
体育館の暑さ対策として、利用時間帯の調整や人数制限を検討することも有効です。
夏場は気温がもっとも高くなる午後2時頃の利用を避け、早朝や夕方など気温が低い時間を優先的に利用することで、熱中症のリスクを大幅に減らせます。
また、利用人数が多すぎると、室内の温度が上昇しやすいです。とくにスポーツ大会やイベントなどで大勢の人が集まる場合には、適切な人数制限を設けることで、室内環境を維持しやすくなります。
3.個人でできる体育館の暑さ対策3選
施設管理者の対策と合わせて、個人でできる対策も実践することで、熱中症のリスクをさらに減らすことができます。ここでは、すぐに実践できる3つの対策を紹介します。
3.1 対策①こまめな水分・塩分補給を心がける
基本的で効果的なのが、こまめな水分補給です。運動や活動中は、汗をかくことで体内の水分が失われ、体温が上がりやすくなります。そのため、定期的に少しずつ水分を摂ることが大切です。
ただの水だけでなく、汗で失われたミネラルや塩分を補うため、スポーツドリンクや塩タブレットなどを摂取すると効果的です。
また、運動前後にも意識的に水分を摂ることで、脱水症状や熱中症のリスクを減らせます。具体的には、一気に水を飲むのではなく、コップ一杯分程度(150ml)を1日の間に6回〜8回程度摂るのがおすすめです。
3.2 対策②冷却グッズを活用する
冷感タオルやアイスパックを使用することで、身体を素早く冷やし、体温の上昇を抑えられます。とくに首や脇の下など、血管が体表に近い部分を冷やすと効率良く冷却可能です。
冷却グッズを効果的に使用し、身体を冷やすことで、体育館での活動を安全におこなうことができます。
3.3 対策③適切な服装で熱を逃がす
通気性が良く、汗を吸収して乾きやすい素材の服を選ぶことで、身体の熱を効率的に逃がせます。
とくにメッシュ素材や吸汗速乾素材のウェアは、汗を迅速に蒸発させ、肌を快適に保つ効果があります。
4.暑い体育館には移動式エアコンの「ヒエスポ」がおすすめ
「効率的に体育館を涼しくしたい」
「安全のために空調設備を取り入れたい」
そうお考えのあなたは、信越空調の移動式エアコン「ヒエスポ」がおすすめです。ヒエスポは、さまざまな場所で活用できる性能の高さから多くの方に利用されています。
深刻な暑さへの対策や急な空調設備の故障などに対応できることから、最近では企業や自治体でも取り入れられていることが増えてきました。
直進性のある大風量の風が遠くまで届くようになっており、とくに冷やしたいエリアの近くに置くことで効率よく冷房ができます。一番小さいサイズで2.8kW、一番大きいサイズで14.0kwの冷房能力を備えており、体育館の大きさや環境にあわせて幅広い冷房能力から選ぶことが可能です。
また、冷房を使いながら空間を除湿可能なため、乾いた冷気を浴びながら汗を乾燥させることで体感温度をグッと下げることができます。
ぜひ、信越空調の移動式エアコン「ヒエスポ」をご検討ください。
5.まとめ
施設管理者が取り組むべき体育館の暑さ対策や、個人でできる体育館の暑さ対策をおさらいしましょう。
■施設管理者が取り組むべき体育館の暑さ対策4選
対策①温湿度のモニタリングと暑さ指数の活用
対策②換気設備の改善で空気の流れを作る
対策③効率的な空調設備の導入・更新
対策④利用時間帯の調整や人数制限の検討
■個人でできる体育館の暑さ対策3選
対策①こまめな水分・塩分補給を心がける
対策②冷却グッズを活用する
対策③適切な服装で熱を逃がす
体育館のような屋内運動施設において、熱中症で救急搬送された事案は毎年多数報告されており、なかには死亡に至るケースさえあります。
施設管理者として、利用者の安全を守る責任がある以上、適切な暑さ対策を講じることは不可欠です。
暑さ対策は、個人の健康を守るだけでなく、施設全体の運営にも影響を与える重要な課題です。しっかりとした対策を講じて、安全な環境を作り出しましょう。
もし「効果的な空調機器を導入したい」といった課題をお持ちであれば、ぜひ一度、学校施設への導入実績も豊富な信越空調にご相談ください。

