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【プロが解説】スポットクーラーが冷えない!?不具合の原因と対処法を解説

スポットクーラーとは、取り込んだ空気を冷却し、再び吹き出し口から外に送りだす空調機器の一つです。移動可能なエアコンと考えるとイメージしやすいかもしれません。必要な場所だけ効率的に冷房できる点や、設置が手軽な点から、さまざまな場所で導入されています。
 
しかし、利用しているといきなり「なかなか冷えない…」と感じるタイミングが発生することもあります。故障や不具合は予期せぬタイミングで起きてしまうため、原因を把握して適切な対処法をおこなう必要があるでしょう。
 
本記事では、スポットクーラーが冷えない原因や対処法、修理より買い替えがおすすめのタイミングについて解説します。 

1.スポットクーラーが冷えない6つの原因

スポットクーラーの不具合は予期せぬタイミングで起きてしまいますが、その不具合の原因をいち早く把握して対処することが重要です。冷えない原因は、主に以下の6つが想定されます。 
 
・フィルターが目詰まりしている 
・運転モードの調整ミス 
・高温多湿な環境で使っている 
・本体の故障 
・経年劣化による冷媒ガスの不足・寿命

・排熱ダクトの不適切な設置 

それぞれ詳しく解説します。

1.1 フィルターが目詰まりしている

一般的なエアコンにもフィルターがあるように、スポットクーラーにもフィルターがあります。

フィルターにゴミやホコリがたまって目詰まりしてしまうと、機能の低下や故障の原因につながってしまいます。長い期間使い続けているとフィルターにゴミやホコリが蓄積して、さらに涼しい風が出にくくなるので注意が必要です。

1.2 運転モードの調整ミス

機種によってスイッチやモードの切り替え方法は異なりますが、一般的にスポットクーラーには冷房モードや送風モードなどがあります。利用の際に送風モードを使っていると、なかなか冷えないので注意が必要です。 
 
「そんな小さなミス…」と思われるかもしれませんが、暑くなってきたので久しぶりに利用する人などはこの運転モードの切り替えを忘れてしまうケースがよくあります。「なかなか冷えないな?」と感じた際は、運転モードの見直しをおこなってみましょう。

1.3 高温多湿な環境で使っている

高温多湿な環境で使っている場合、冷風の放出能力が制限され、スポットクーラーではなかなか涼しくなりません。

スポットクーラーは定めたエリアを効率的に涼しくすることに長けており、広い範囲を涼しくするのには適していません。そのため、温度や湿度が高すぎる広い範囲を冷やそうとしても、風が散らばってしまってなかなか涼しくならないのです。

1.4 本体の故障

スポットクーラーから冷たい風が出ない時や全く動かない時は、故障の可能性も高いです。

一般的なエアコンと同じようにヒートポンプを使って稼働しているので、内部の必要部品が故障したり、冷媒ガスが漏れていたりなど、外からは見えない故障が発生しているおそれもあります。内部の故障は自分たちで対応が難しいケースが多いので、専門業者に依頼する必要があるでしょう。

1.5 経年劣化による冷媒ガスの不足・寿命

長期間利用している場合、冷媒ガスの不足・経年劣化による寿命も考えられます。

冷媒ガスとは、エアコン内部を循環し、熱を移動させるための物質のことです。液体が気体になるときに周囲から熱を奪う「気化熱」の性質を利用し、空気中の熱を吸収して室外に放出することで部屋を冷やします。
 
スポットクーラーを使う際には冷媒ガスが必須ですが、スポットクーラーを長期間使用していると冷媒ガスが不足し、冷房効果が弱まります。

また、一般的にスポットクーラーの寿命は10年程度と言われています。購入してから10年近く経過している場合は、本体の寿命を疑いましょう。
 
長期間利用している場合は、さまざまな部品が経年劣化して損傷している可能性が高いです。故障した部分を修理してもすぐに他の部分が故障してしまうようなケースも考えられるので、寿命と割り切って買い替えも検討するとよいでしょう。

1.6 排熱ダクトの不適切な設置

排熱ダクトの不適切な設置も、部屋が冷えない原因になります。 
 
排熱ダクトとは、スポットクーラーが放出する熱い空気を外に排出する際に使用するダクトのことです。一般的にスポットクーラーは、冷風と同時に背面から熱気を排出します。この排熱を室外に逃がすために、排熱ダクトを使用するのです。 
 
しかし、この排熱ダクトが正しく取り付けられていなければ、排熱がうまく室外に排出できず、部屋の温度を上げる原因となります。

2.スポットクーラーが冷えない時の対処法

原因が把握できたら、原因にあった対処をおこなうことが重要です。スポットクーラーを使って快適な環境で仕事や生活をするためにも、迅速に対処しましょう。冷えない時の対処法は以下の通りです。 
 
・フィルターの清掃やメンテナンスの実施 
・利用する場所を変える 

・ほかの暑さ対策と併用する 
・専門業者に修理を依頼する 
・排熱ダクトを正しく取り付ける 
・冷房機器の買い替え 

 
それぞれ詳しく解説します。

2.1 フィルターの清掃やメンテナンスの実施

フィルターにゴミやホコリがたまって目詰まりしてしまうと、機能の低下や故障の原因につながってしまいます。

そのまま放置していると故障にもつながってしまうので、清掃やメンテナンスはこまめにおこないましょう。清掃やメンテナンスは2週間に1回はおこなうのがおすすめです。

2.2 利用する場所を変える

利用する場所の温度や湿度が高すぎる場合は、スポットクーラーではなかなか涼しくなりません。そのため、風通しをよくしたり、日陰に移動させたりなど、利用する場所を変えてみましょう。
 
また、先ほども触れたように、スポットクーラーは広い範囲を涼しくするのには適していません。定めたエリアを効率的に涼しくすることに長けているので、とくに涼しくしたいエリアの近くに設置して使うようにしましょう。

2.3 ほかの暑さ対策と併用する

スポットクーラーだけで広い環境を涼しくするのには限界があります。 
 
そのため、ほかの暑さ対策も実施して、併用してスポットクーラーを使いましょう。 
 
たとえば工場や倉庫での暑さ対策は、以下のような対策があります。 
 
・断熱材や遮熱シートを活用する 
・ビニールカーテンで空間を遮断する 
・熱の発生源には吸排気フードを設置する 
・屋根や壁に遮熱塗料を活用する 
・暑さ対策グッズ(冷感グッズ)を活用する 

 
暑さ対策を一緒に実施することで、スポットクーラーを効率的に効かせることにもつながります。

2.4 専門業者に修理を依頼する

経年劣化による冷媒ガスの不足・不具合の場合は、専門業者に修理を依頼しましょう。 
 
冷媒ガスの補充は、自分で実施することも可能ではありますが、非常に危険が伴うためやめましょう。専門知識・専用工具が必要なうえ、失敗すると火災や爆発などの重大事故につながる可能性があります。 
 
また、冷媒ガス以外の不具合であっても、自分での修理はおすすめしません。知識や技術がない状態で修理をおこなうと失敗のリスクが高く、最悪の場合スポットクーラーが使用できなくなるおそれがあります。

2.5 排熱ダクトを正しく取り付ける

排熱ダクトを設置している場合は、正しく設置しなければ空間が冷えない原因になります。 
 
以下のポイントを押さえて、正しく排気ダクトを設置しましょう。 
 
・排気ダクトが正しく外部に向けられているか 
・ダクトが折れ曲がっていたり、詰まっていたりしないか 
・排熱の出口付近に障害物がないか 
・ダクトの長さが必要以上に長くなっていないか

2.6 冷房機器の買い替え

スポットクーラーが故障した場合、自分たちでは対応が難しいケースが多いです。そのため、専門業者に依頼する必要があるでしょう。
 
ただ、長期間利用している場合、経年劣化による寿命も考えられます。一般的にスポットクーラーの寿命は10年程度と言われています。長い期間利用している場合、修理箇所によっては修理費用が高額になるかもしれません。そのため、場合によっては修理するより買い替えた方がお得になるケースもあります。
 
修理をおこなう場合は、まず業者に見積もりを出してもらって、修理と買い替えのどちらがいいか検討するようにしましょう。

また、工場や倉庫など業務用で使用する場合は、スポットクーラーではなく「移動式エアコン」がおすすめです。 
 
移動式エアコンとは、基本的に業務用として利用される空調機器です。製造業の工場や倉庫、大型施設など広い空間のなかで、とくに冷やしたい・暖めたいエリアをメインに稼働させて、快適な温度を保つ一定のエリアを作るために使用されます。 
 
基本的に業務用で利用することを想定して作られているので、高い冷房能力・暖房能力を備えているものがほとんどです。直進性のある大風量の風が一定の範囲まで届くので、狙ったエリアを効果的に空調できますよ。

3.空調機器の買い替えならヒエスポがおすすめ

信越空調のヒエスポは、「シロッコファン」を採用し、直進性のある大風量の風が吹くようになっています。その冷房能力の高さや設置の手軽さ、また暖房も使えるため、その使用用途の幅広さから多くの方に選ばれています! 
 
「かんたんに導入できるものを選びたい…けれど費用は抑えたい…」という方は、ぜひ一度信越空調にご相談ください。

3.1 幅広いラインナップ

型式
MAC284C
MAC364C
MAC564C
MAC804C
MAC1604C
MAC1603N(台数限定特別販売)
本体価格(税込)
880,000円
990,000円
1,210,000円
1,650,000円
2,090,000円
オープン価格
レンタル価格(税込)
週/38,500円 
月/77,000円
週/38,500円 
月/77,000円
週/55,000円 
月/110,000円
週/88,000円 
月/176,000円
週/176,000円 
月/352,000円
リース価格(税込)
お問い合わせ
お問い合わせ
お問い合わせ
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冷房能力
2.8kW
3.6kW
5.0kW
7.1kW
14.0kW
14.0kW
暖房能力
3.6kW
4.2kW
5.6kW
8.0kW
16.0kW
16.0kW
外観寸法
高さ 1297㎜ 
幅 882mm(+6) 
奥行 437mm(+5)
高さ 1297㎜ 
幅 882mm(+6) 
奥行 437mm(+5)
高さ 1332㎜ 
幅 1000mm(+6) 
奥行 700mm(+48)
高さ 1332㎜ 
幅 1200mm(+6) 
奥行 740mm(+48)
高さ 1952㎜ 
幅 1300mm(+6) 
奥行 800mm(+48)
高さ 1952㎜ 
幅 1300mm
奥行 800mm(+45)
電源仕様
単相100V 15A ELB15A
単相100V 20A ELB20A
単相200V 20A ELB30A
単相200V 20A ELB30A
三相200V 30A ELB40A
三相200V 30A ELB40A
重量
105kg
105kg
164kg
180kg
288kg
286kg

お客様の利用目的や利用環境に合わせたさまざまな機種を幅広く展開しております。「まずは話だけ聞いてみたい」「自分の会社にも導入できるのか知りたい」という方もお気軽にご相談ください。

4.まとめ

本記事では、スポットクーラーが冷えない原因や対処法、修理より買い替えがおすすめのタイミングについて解説しました。利用しているといきなり「なかなか冷えない…」と感じるタイミングが発生することもあります。故障や不具合は予期せぬタイミングで起きてしまうため、原因を把握して適切な対処法をおこなうことが重要です。 

場合によっては買い替えた方がよいケースもあります。能力の高いものをお得な価格で導入したい場合は、ぜひ一度信越空調にご相談ください。