業務用エアコンは何年持つ?寿命や業務用エアコンが故障した場合の対処法を解説
企業や工場、飲食店など、さまざまなところに設置される業務用エアコンですが、導入費用は家庭用のエアコンよりも高額になるケースがほとんどです。工事費込みの費用相場は25万〜100万円を超える場合があります。
費用が高額になりがちだからこそ、「できる限り長く利用したい」と考える人は多いと思います。しかし、「業務用エアコンは何年持つのか?」と気になっている人も多いのではないでしょうか?
本記事では、業務用エアコンの耐用年数や寿命、業務用エアコンが故障した場合の対処法について解説します。
1.業務用エアコンの3つの耐用年数
業務用エアコンのような企業にとっての固定資産には「耐用年数」というものが設定されています。耐用年数とは、固定資産を通常の用途に沿って使用した場合に、本来期待する役割を果たすとみなされる期間のことです。実際には以下の3種類の耐用年数があります。
・法定耐用年数
・物理的耐用年数
・経済的耐用年数
それぞれ詳しく解説します。
1.1 法定耐用年数
法定耐用年数とは、固定資産税の手続きに用いるために定められている期間で、エアコンによって年数が異なります。この法定耐用年数は一般的な設備の寿命の指標としても設定されているものです。
しかし、業務用エアコンを利用している状況や環境によって寿命には変化があるので、必ずしも法定耐用年数で寿命を迎えるとはいえません。あくまで1つの指標として捉えるようにしましょう。
1.2 物理的耐用年数
物理的耐用年数とは部品ごとに設定されている耐用年数で、定期的な整備によって故障を最小限にできる期間のことです。たとえば、フィルターの物理的耐用年数は5年、防振ゴムは10年です。
この期間を過ぎると使えなくなるというわけではなく、定期的な整備により期間を過ぎても使うことができます。しかし、故障の可能性は上がっていくので注意が必要です。
1.3 経済的耐用年数
経済的耐用年数とは、買い替えを検討しなければならなくなるまでの期間のことです。不具合が発生しても修理や部品の交換をおこなって使用し続けられますが、その修理や部品交換に費用が大きくかかるようになり、買い換えた方が良いと考えられるタイミングがあります。この場合、経済的耐用年数が経過したということです。
経済的耐用年数は機種ごとに決まっておらず、使用環境や定期的な整備の有無によって異なります。定期的に整備を実施したエアコンは故障が最小限に抑えられ、性能の低下も緩やかです。適切な整備を実施することで、経済的耐用年数は長寿化することが可能です。
2.業務用エアコンは何年持つ?
先ほど耐用年数について解説しましたが、実はこれがそのまま「業務用エアコンの寿命」と呼べるものではないのです。ここからは寿命と耐用年数の違いや、業務用エアコンは何年持つのかについて解説します。
2.1 寿命と耐用年数の違い
法定耐用年数は固定資産税の手続きに用いるために定められている期間のため、税法条で定められている期間となります。ただし業務用エアコンを実際に利用すると、使用環境や定期的な整備の有無、使用頻度などはさまざまなため、実際の寿命が法定耐用年数通りであるとは言い切れません。
法定耐用年数よりも短期間で使えなくなる場合もあれば、大幅に超えても使用し続けられる場合もあるでしょう。耐用年数は、あくまで寿命の目安として考えるようにしましょう。
2.2 業務用エアコンの寿命
業務用エアコンの寿命は、一般的には1日に8時間使用で10〜15年ほどだと言われています。
ただし、先ほども触れたようにさまざまな要素によって長くも短くもなり得るので、一概には言えません。 たとえばサーバー室のように24時間運転の場合は寿命が三分の一程度になります。
設置してから10年以上経って、不具合が多くなったり、調子が悪くなることが多くなったりした場合は、買い替えを検討してもよいかもしれません。
3.業務用エアコンが故障した場合はどうすればいいのか
業務用エアコンが故障したり、不具合が発生したりした場合は、適切な対処を施すことが求められます。その時の状況を考慮したうえで、以下のような対処を進めましょう。
・修理や買い替えをおこなう
・他のもので代用する
それぞれ詳しく解説します。
3.1 修理や買い替えをおこなう
部品の手入れ不足や、ファンやフィルターの清掃不足など、自分でも処置をおこなえそうなことは修理や清掃を実施するようにしましょう。
簡単な修理や清掃をおこなうことで、すぐに不具合が改善することもあります。 もし不具合がひどい場合や設置して10年近く経っている場合などは、経年劣化による寿命の可能性が高いです。
また、エアコンは各メーカーごとに部品最低保有期間を定めていますが、だいたいのメーカーが10年程度の保有期間です。そのため、10年前のエアコンは部品がなくなって修理できない可能性もあります。 設置して10年近く経っている場合は、買い替えをおこなうようにしましょう。
3.2 他のもので代用する
「設置して10年以上経っているから買い替えたいけど、コスト的に難しい…」というケースもあると思います。業務用エアコンを設置する場合、やはり安くはない費用がかかることがほとんどです。
また、設置には電源工事や配管工事など多くの工事が必要となり、非常に工事の手間がかかります。設置工事のために工場の稼働を止めなければいけなかったり、社内での作業がおこなえなくなったりなど、その時間分の損失が発生するおそれがあります。
そんな時は、業務用エアコンとは別のもので代用するのも1つの方法です。たとえば、おすすめは移動式エアコンです。移動式エアコンとは工事不要の可動式のエアコンです。特殊な工事は必要なく、電源さえあればその日から利用可能です。
また、直進性のある大風量の風が吹くので、空間を効率よく涼しくしたり、暖かくしたりできます。可動式のため、特に冷やしたい・暖めたい場所の近くに設置でき、特定のスペースに風を集中させることで無駄なく効率の良い稼働を実現できます。
4.業務用エアコンの買い替えはどのくらいかかる?
業務用エアコンの工事費込みの費用相場は、25万〜100万円を超える場合があります。25万円は壁掛けのあまり能力の高くないエアコンを取り付けた場合(付帯工事なし)です。能力が高いほど機体も大きくなる傾向にあるので、本体価格・工事費ともに高くなります。
また、基本工事以外に工事が必要となった場合は、追加の費用がかかることもあります。たとえば、室外機と室内機の距離が離れている場合は配管工事が必要になりますし、業務用エアコンを設置するための電源がない場合は電気工事も必要になります。買い替えの場合は交換費用に加えて、古いエアコンを撤去・廃棄するための費用がかかります。
5.コストを抑えたいなら移動式エアコン「ヒエスポ」がおすすめ
「エアコンの寿命が近づいているけど、コストが高くて買い替えが難しい…」とお困りの方は、信越空調の「ヒエスポ」がおすすめです。ヒエスポは、広い空間でも活用できる性能の高さと、電源さえあればすぐ使える手軽さから多くのお客様に愛用されている移動式エアコンです。
ヒエスポは、一番小さいサイズだと2.8kW、一番大きいサイズだと14.0kwの冷房能力を備えています。幅広い能力のものがそろっているので、利用する場所の形状や環境によって機種・台数を決められます。
また、ヒエスポは発電機でも運転することが可能なので、電気設備改修工事をおこなうことなく使用することができます。発電機の能力にもよりますが、例えば6馬力のヒエスポを 1 台運転するためにかかる燃料消費量は約2L(軽油)となります。夏の3ヶ月間毎日4時間程度使用した際の燃料消費量は「2L×360時間」で合計は720Lです。2024年7月の軽油平均価格が約140 円なので「720L×140円」で軽油代は「約10万円」です。
大きな施設に電気設備の改修と業務用エアコンの設置をおこなおうとすると数千万円かかる場合もあり、当然電気使用料もかかります。かなり高額な費用がかかってしまい、頭を抱えてしまう企業も少なくないでしょう。そんな際に、発電機とヒエスポを組み合わせた導入をおこなえば、コストを抑えて空調設備を利用できます。
6.まとめ
本記事では、業務用エアコンの耐用年数や寿命、故障した場合の対処法について解説しました。企業や工場、飲食店など、さまざまなところに設置される業務用エアコンですが、導入費用は家庭用のエアコンよりも高額になるケースがほとんどです。
寿命が近づいた時は修理や買い替えも良いですが、業務用エアコン以外にも活用できる空調設備はさまざまあります。コストや費用対効果を考慮して、自社に最適なものを導入すると良いでしょう。
他のもので代用する場合は、移動式エアコンがおすすめです。「業務用エアコンの代用品を準備したい」とお考えの方は、ぜひ一度ヒエスポを検討なさってみてください。
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