中古の移動式エアコンはやめたほうがいい!避けるべき理由や新品がおすすめの理由を解説
工場や倉庫、大型施設などの空調にはいくつかの方法がありますが、移動式エアコンもその1つです。コンパクトで移動させやすく、かつ局所的な暑さ・寒さ対策ができる特徴を持っています。
利便性の高い移動式エアコンですが、できるだけお得に購入・設置するのが理想ですよね。しかし、本体価格が安くても、中古のものを選ぶのはやめておきましょう。性能が劣化している可能性が高く、寿命も早めに迎えやすい中古を選ぶより、故障リスクが低く性能が高い新品を選ぶ方が、長期的に見るとお得に済む可能性が高いです。
本記事では、中古の移動式エアコンはやめた方がいい理由や、新品を導入するのがおすすめの理由について解説します。
1.中古の移動式エアコンはやめた方がいい理由
移動式エアコンの購入費用を抑えるために、価格の安い中古の購入を考える方もいるでしょう。しかし、本体価格が安くても、中古を選ぶのはおすすめできません。
理由は以下の4つです。
・性能が劣化している
・早めに寿命を迎えるおそれがある
・故障時の修理が難しい可能性がある
・保証がない
それぞれ詳しく解説します。
1.1 性能が劣化している
中古はすでに他の企業や施設で使われているため、内部の部品の摩耗や経年劣化が進んでいる可能性が高いです。そのため性能も劣化し、なかなか冷えない・暖まらないおそれがあります。
また、外部は綺麗でも、内部は清掃がされていない可能性もあり、カビやホコリなどの汚れが溜まってしまっているおそれがあります。
1.2 早めに寿命を迎えるおそれがある
すでに使用された中古は、どのくらいの期間使われていたのか把握できません。
短い期間であれば購入後も長く使えるかもしれませんが、中古として売り出されているものは一般的に中・長期間使用されたものがほとんどです。中・長期間使われたものであれば、購入しても早めに寿命を迎えるおそれがあります。
前の利用者がどんな環境でどんな使い方をしていたか不明なので、故障リスクは高いです。長くは使えないと思っておいたほうがよいでしょう。
1.3 故障時の修理が難しい可能性がある
故障した場合は修理が必要ですが、中古の場合は修理の対応が難しいかもしれません。
製品が出て10年ほど経っている機種だと、メーカーに部品やパーツがないおそれがあります。空調機器は新しい製品を開発するタイミングで、新しい部品・パーツを使っているので、古い機種の部品・パーツは製造されないようになります。
1.4 保証がない
中古を購入した場合、保証期間がない、もしくはかなり短い場合が多いです。
一般的に新品の移動式エアコンには、故障が発生した場合に、無償または有償で修理や交換をおこなってくれる製品保証がついています。
しかし、中古はすでに使われているものなので、経年劣化により故障リスクが高いです。販売元も保証をつけなかったり、数ヶ月とかなり短い期間を設定していたりするケースが多いです。保証があれば無料もしくは低額で済む修理費用が、保証がないと高額になるおそれがあります。
長期的に利用することを考えている場合は、保証は非常に重要と言えるでしょう。
2.中古より新品の移動式エアコンがおすすめ!
中古は性能が劣化している可能性が高く、寿命も早めに迎えやすいです。そのため、導入を検討している人は、中古を選ぶより新品を選ぶようにしましょう。新品がおすすめの理由は以下の3つです。
・性能が高い
・故障のリスクが低い
・保証がついていて安心
それぞれ詳しく解説します。
2.1 性能が高い
技術の向上により、数年前に製造された中古のものに比べて、新しい技術が採用されている新品の移動式エアコンの性能は高いです。空調機能の高さやエネルギー効率など、色んな面で性能に違いがあります。
また、他の企業や施設で使われていることもないので、性能が劣化している心配もありません。
2.2 故障のリスクが低い
当然のことですが、新品は未使用のため、内部の部品の摩耗や経年劣化がなく故障のリスクが低いです。また、製造時や出荷時に、厳格な品質管理がおこなわれているため、初期不良のリスクも低くなっています。
中・長期間使用された中古を購入すると、すぐに故障したり、寿命を迎えたりするおそれがあります。せっかく購入したのに、再度買い替えが必要となります。
中古を選ぶより、故障リスクが低く性能が高い新品を選ぶ方が、長期的に見ると経済的といえるでしょう。
2.3 保証がついていて安心
新品の移動式エアコンは、基本的に保証やアフターサービスが充実しており、安心して使用できます。
メーカーの保証や購入先の製品保証がついているため、万が一故障や不具合が発生した場合でも、修理費用が無料または低額で済むことが多いです。
長期的に利用することを考えている場合は、保証は非常に重要と言えるでしょう。
3.移動式エアコンがおすすめの場所
移動式エアコンは使い勝手がよいことから、弊社にも多くのお客様からお問い合わせをいただいております。ここからは移動式エアコンがおすすめの場所について解説します。
3.1 工場
工場は空間の面積が広く、天井が高い構造が一般的です。しかし、この広い空間や高い天井が空調効率を悪くしてしまう原因となります。
たとえば冷房を効かせる場合、空気の性質上冷たい空気は下に溜まります。エアコンをフル稼働させると作業をおこなう床付近は比較的涼しくなりますが、工場全体はなかなか涼しくなりません。その結果、作業をおこなっている従業員たちはあまり涼しさを感じることができないのです。
また、製造機器の発熱や外気の影響を受けやすい場所では、空気がバラついて温度ムラが生じ、温度が不均一になりがちです。
そのため、工場で快適な環境を作り出すには、広い空間全体に強力な空調を効かせるのではなく、従業のいる場所や作業をおこなう場所をピンポイントで涼しく・暖かくするのがおすすめです。
移動式エアコンを使えば、キャスターで自由に移動できるため、とくに涼しく・暖かくしたいエリアを定めて、快適な温度を保つ一定のエリアを作り出すことが可能です。室内全体に強力な空調をおこなうよりも、局所的に冷房・暖房をおこなった方が効果も高まるでしょう。
3.2 学校・体育館
大勢の子どもが集まる学校や、体育の授業をおこなう体育館などは、移動式エアコンとの相性が抜群です。学校や体育館は風通しのよいところが多いですが、季節や天候によって大きく温度が変わります。
また、体育館のような施設は、天井部分に日光を一日中浴びており、輻射熱(ふくしゃねつ)の影響をもっとも受けています。輻射熱に暖められた天井から体育館内に熱が放射され、体育館内の気温が大きく上昇してしまいます。
子どもたちも多いことから、熱中症などには十分配慮しなければいけません。
移動式エアコンを活用すれば、廊下に置くことで階層全体を快適な温度にできたり、体育館に置くことで体育の授業・クラブ活動に集中して取り組める環境にできたりなど、多くのメリットがあります。暖房も利用できるので、1台導入することで1年を通して活用できるでしょう。
4.移動式エアコンの導入は「ヒエスポ」がおすすめ
「性能の高い移動式エアコンが欲しい」
「効率よく冷やせる・暖められる空調設備が欲しい」
そうお考えのあなたは、信越空調の「ヒエスポ」がおすすめです。ヒエスポは、工場のように天井が高く、空間が広い現場でも活躍するよう設計されています。直進性の高い冷風を発生させ、必要な場所に効率よく涼しさを届けることができます。
ラインナップも2.8kWから14.0kWまで幅広く、作業エリアの広さや使用目的に応じて最適な機種を選択可能。補助金制度の対象にもなりやすく、初期費用を抑えた導入がしやすいのも魅力です。
お客様に合わせたさまざまな機種を、販売からレンタル・リースまで幅広く対応しています。移動式エアコンの使用を検討したい方は、ぜひ一度信越空調にご相談ください。
5.まとめ
中古の移動式エアコンは性能が劣化している可能性が高いです。また、基本的に中・長期間使用されたものなので、すぐに故障したり、寿命を迎えたりするおそれがあります。そうするとせっかく購入したのに、再度買い替えが必要になります。
中古を選ぶより、故障リスクが低く性能が高い新品を選ぶ方が、長期的に見ると経済的といえるでしょう。せっかく導入する機器を無駄にすることのないよう、自社にとってメリットの大きいものを選ぶようにしてください。
もし「より効果的な冷房機器を導入したい」「工場の冷却対策に悩んでいる」といった課題をお持ちであれば、製造業の企業・工場への導入実績も豊富な信越空調にぜひ一度ご相談ください。
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