工場の結露はどうやって対策する?結露ができやすい理由や4つの対策方法を解説
「工場の結露がひどいからどうにかしたい…」
「結露ってどうやって対策すればいいの?」
工場の快適な環境づくりや製品の品質を保つにあたって、結露は見過ごせない課題ですよね。
結露は季節を問わず、寒暖差が大きい場所や湿度が高い環境で起こりやすい現象です。とくに天井が高く空間が広い工場では空気が滞留しやすく、構造上結露が発生しやすい環境となっています。
工場内で結露が発生すると、製品の品質低下や設備トラブルなど、さまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。大きなトラブル発生を防ぐためにも、工場でできる結露対策を実践することが重要です。
本記事では、結露が工場に与える悪影響や結露ができやすい理由、工場ですぐ実践できる具体的な結露対策について解説します。
1.結露が工場に与える悪影響
結露は一見すると小さな問題と考えられがちですが、放置すると製品の品質低下や重大な事故などさまざまな問題を引き起こす可能性があります。ここからは結露が工場に与える悪影響を5つ解説します。
1.1 品質低下リスク
工場内で結露が発生すると、製品の品質低下を起こす要因となるおそれがあります。
金属部分や設備に水滴が付着するとサビや腐食が進行し、精密機器や製品の性能低下、不良品の発生につながります。
こうした劣化は外観不良だけでなく、製品の耐久性や信頼性を損なう原因にもなりかねません。加えて、食品や医薬品を扱う工場では、結露による湿気でカビや細菌の繁殖を招き、腐敗や品質劣化のリスクも高めます。
その結果、衛生管理基準を満たせなくなり、クレームや出荷停止といった事業運営に大きな損害を与える可能性も高いです。
1.2 異物混入リスク
天井や配管、照明器具などに付着した結露水が水滴となって落ちてくることで、製品や原材料への異物混入リスクが考えられます。
とくに、結露水は周囲に付着しているホコリや油分、金属粉などが含まれている場合があるため、目に見えにくい異物混入の原因です。
食品や医薬品、化粧品を扱う工場では、異物混入は衛生管理基準違反になる場合も多く、製品回収や出荷停止といった重大なトラブルにつながります。
結露による異物混入は、原因特定が難しいケースも多く、再発防止に余計な時間やコストがかかる点も問題です。
1.3 設備・機器の故障
結露は製品への影響だけでなく、工場で使用されている設備や機器などにも悪影響を及ぼします。たとえば、機器の制御盤や配線部分に水分が侵入するとショートや故障の原因になり、センサーや電子機器が誤作動する可能性が高いです。
さらに、精密機器のサビや腐食が進み、本来想定されている設備寿命が大幅に短くなるケースもあります。結露による突発的な設備トラブルは、修理や部品交換に時間とコストがかかり、生産停止など事業運営の非効率化を招いてしまいます。
設備の故障を未然に防ぎ、安定した稼働を維持するためにも、日頃からの結露対策が重要です。
1.4 転倒やスリップ事故
結露によって工場の床に水滴や水溜りが生じることで、従業員の転倒やスリップ事故が起きるリスクが高まります。とくに通路や作業エリアは人の往来も多いため、わずかな水溜りでも事故につながりやすいです。
また、床が滑りやすくなるだけではなく、フォークリフトや台車の制動距離が伸びることで、衝突事故の原因にもなります。従業員のケガや労働災害にもつながるので、安全な作業環境を維持するためにも、結露対策は大切な安全管理の一環と言えます。
1.5 生産効率の低下
工場内で結露が起きることでさまざまな対応作業が増え、工場の生産効率の低下につながる可能性が高いです。湿気による設備の故障を防ぐ点検作業や、濡れた床や機器の清掃作業など、本来はかけなくても良い手間に人員と時間を割かれ、生産業務が滞る原因となります。
さらに結露による設備トラブルや製品不良が発生すれば、ライン停止や再生産など予定していたスケジュールの大幅な遅延にもつながりかねません。安定した生産体制を維持するためにも、結露を未然に防ぎ、不要な作業やトラブルを減らすことが重要です。
2.工場で結露ができやすい理由は?
工場や倉庫といった建物は、その構造から一般の建物より結露が発生しやすい傾向にあります。工場で結露ができやすい理由は、主に以下の3つです。
・広い空間のため空気が滞留しやすい
・外との気温差が激しい
・窓が少なく換気しにくい
それぞれ詳しく解説します。
2.1 広い空間のため空気が滞留しやすい
工場は天井が高く床面積も広い構造のため、空気が滞留しやすいです。空間が広いほど自然な空気の流れが生まれにくく、室内全体で十分な循環がおこなわれなくなります。
とくに、暖房や機器稼働による熱で暖められた空気は上昇する性質があるため、天井付近に暖かい空気や湿気が滞留しやすくなります。その結果、天井や配管など表面温度が低い部分との温度差が生じ、結露が発生しやすい要因となるのです。
このような温度や湿気のムラは工場の至る所で発生しているので、空気の循環を意識した対策が必要になります。
2.2 外との気温差が激しい
結露が発生するおもな条件は、「湿った暖かい空気」と「冷たい表面」が接触することです。
工場では、夏は冷房によって空気が冷やされ、冬は暖房や機器稼働により室温が上がるため、季節に関わらず室内外に温度差が生まれやすい環境になります。とくに朝夕の急激に温度変化が起きやすい時間帯や外気と接している壁や天井、配管付近は温度差ができやすく、結露が発生しやすいです。
そのため、結露を防ぐためにはできるだけ室内外の温度差を抑えることが重要な対策の一つになります。
2.3 窓が少なく換気しにくい
工場では防犯や断熱の観点から、一般の建物に比べて窓が少ない構造が多いです。そのため十分に換気をおこなうことが難しく、暖められた空気や湿気がこもりやすいことで結露発生の要因になっています。
結露対策においては、室内の空気を循環させ、湿気を外へ排出することが必要不可欠です。とくに窓が少なく換気しにくい工場では、意識的な換気の実施や空気循環のための設備導入など、環境に応じた対策が必要になります。
3.工場でできる結露対策
工場内で結露が発生すると、製品の品質低下や設備トラブルなど、さまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。大きなトラブル発生を防ぐためにも、以下のような工場でできる結露対策を実践しましょう。
・定期的に窓を開ける
・除湿機能を備えた空調機器を導入する
・ファンやサーキュレーターで空気を循環させる
・結露防止シートや遮熱シートを施工する
それぞれ詳しく解説します。
3.1 定期的に窓を開ける
工場に窓がある場合は、定期的に窓を開けてこまめに換気をおこないましょう。出入り口や窓を開放して空気の通り道を作ることで、室内にこもった熱気や湿気を効率よく排出し、結露の発生を防げます。
とくに室温や湿気がこもりやすい作業前後のタイミングで換気することで、湿度の上昇を抑えられます。
3.2 除湿機能を備えた空調機器を導入する
除湿機能を備えた空調機器の導入も効果的な結露対策の一つです。
室内の温度と湿度を同時に管理することが可能なので、効率よく結露の発生を抑えられます。季節や時間帯による湿度変化にも対応できるので、人の手をかけずに安定した湿度管理をおこなえる点が大きなメリットです。
3.3 ファンやサーキュレーターで空気を循環させる
結露の原因となる熱気や湿気が室内にこもるのを防ぐために、ファンやサーキュレーターで空気を循環させることも効果的です。
工場内に意図的に空気の流れを作ることで、天井付近に滞留しやすい暖かい空気や湿気を拡散し、室温や湿度のムラを解消する効果が期待できます。空調機器や換気設備と併用することで除湿や換気の効率が向上し、結露対策の効果をより高められます。
比較的低コストで導入でき、また用途やレイアウトに合わせて移動させることもできるため、現場で取り入れやすい対策方法の一つです。
3.4 結露防止シートや遮熱シートを施工する
結露防止シートや遮熱シートを用いることで、結露の問題を根本から抑制可能です。
天井や配管といった結露が生じやすい場所の表面温度の低下を防ぎ、室内外の温度差を小さくすることで、結露の発生を抑制します。とくに外気の影響を受けやすい壁面や天井、配管、ダクトなど、結露が集中する場所へ重点的に対策することが可能です。
しかし、施工には初期費用がかかるため、結露が頻繁に起こる箇所を見極めた上での導入をおすすめします。
4.工場の結露問題を解決する移動式エアコンがおすすめ!
工場の結露は、定期的な換気や空気の循環によって対策できますが、「特定の設備への対策」には『移動式エアコン』が非常に有効です。
移動式エアコンとは、直進性のある風で空気を遠くまで届け、冷暖房の効果を必要な範囲に集中させられる空調機器です。大型の業務用エアコンと異なり、設置工事が不要なため手軽に導入できます。
先ほども触れましたが、工場は、部屋の面積が広く天井が高いのが一般的です。とくに、暖房や機器稼働による熱で暖められた空気は上昇する性質があるため、天井付近に暖かい空気や湿気が滞留しやすくなります。その結果、天井や配管など表面温度が低い部分との温度差が生じ、結露が発生しやすい要因となるのです。
移動式エアコンは可動式のため、とくに冷暖房したい場所の近くに設置でき、特定のスペースに風を集中させることで無駄なく効率の良い稼働を実現できます。エリアを定めて空調することで、工場内の温度ムラや室内外の温度差の発生を抑制し、結露の発生を防げます。
工場のような場所だと作業する場所はおおよそ決まっていると思うので、作業する場所や作業者が集まりやすい場所の近くに設置して稼働すると、効果的に空調ができますよ。
5.冷暖房機能も除湿機能も備えた信越空調の「ヒエスポ」
「1年を通して活用できる空調設備を取り入れたい」
「移動式エアコンを導入して快適な環境を作り出したい」
そうお考えのあなたは、信越空調の「ヒエスポ」がおすすめです。ヒエスポは、工場のように天井が高く、空間が広い現場でも活躍するよう設計されています。
直進性のある大風量の風を吹くので、とくに冷やしたい・暖めたい場所の近くで稼働させることで、快適な温度を保つ一定のエリアを作ることが可能です。
一番小さいサイズで2.8kW、一番大きいサイズで14.0kwの能力を備えており、使用環境にあわせて幅広い能力から機種を選定できます。
お客様に合わせたさまざまな機種を、販売からレンタル・リースまで幅広く対応しています。ぜひ、信越空調の「ヒエスポ」をご検討ください。
6.まとめ
本記事では、結露が工場に与える悪影響や結露ができやすい理由、工場ですぐ実践できる具体的な結露対策について解説しました。
工場でできる結露対策をおさらいしましょう。
・定期的に窓を開ける
・除湿機能を備えた空調機器を導入する
・ファンやサーキュレーターで空気を循環させる
・結露防止シートや遮熱シートを施工する
工場内で結露が発生すると、製品の品質低下や設備トラブルなど、さまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。大きなトラブル発生を防ぐためにも、工場でできる結露対策を実践することが重要です。


