工場におすすめの冷房機器は?企業が冷房機器を選ぶポイントやおすすめ機器を解説
日本の夏は昔より暑くなったといわれることが多く、だんだん気温が上昇しているという傾向もあります。工場のような屋内で業務や作業をおこなう場合でも、屋外と同じくらい暑くなるケースもあるでしょう。
近年では夏場の熱中症が話題になっており、それは工場のような場所でも引き起こされているほどです。厚生労働省の調べによると、年間で400人以上の人が熱中症にかかってしまい、休業を余儀なくされた状況となっています。企業としては、従業員たちが安全で健康に働けるように快適な環境を整えることが求められるでしょう。
そこで本記事では、工場の冷房に使われる機器の種類や冷房機器を選ぶ際のポイントについて解説します。工場の環境や構造、設置している機器など、さまざまな点を考慮して冷房機器を選ぶ必要があるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
1.工場の冷房に使われる機器の種類
工場内は屋外と同じくらい暑くなることもあり、ピーク時には40~45℃にも達するケースもあります。そのなかで業務や作業をおこなう際は、冷房機器による熱中症対策が欠かせません。ここでは工場の冷房に使われる機器の種類を6つ紹介します。
・大型エアコン
・移動式エアコン
・スポットエアコン
・ミストファン
・冷風機
・業務用扇風機
1.1 大型エアコン
大型エアコンは、広い空間全体を冷却してくれる機器です。天井埋込カセット型、ダクト型、天井吊型、壁掛型、床置型などさまざまなタイプがあります。工場や倉庫のような天井が高くて広い空間でも、全体を冷やせる効果が期待できます。
しかし、大規模な配管工事が必要となるため、導入の際には工場の稼働を止めなければいけないケースが多いです。また、冷房能力が高い分、導入コストが高額になる傾向にあります。予算に余裕のある企業や、工場内の全体を冷やさなければいけない企業などは大型エアコンを選ぶとよいでしょう。
1.2 移動式エアコン
移動式エアコンは、吹き出し口の調整によって狙ったエリアを直接冷却できる機器です。一般的に機器にはキャスターがついているので、利用したい場所に手軽に設置することが可能です。もちろん移動式エアコンとの距離が遠くなると冷房の効果は弱まってしまいますが、とくに冷やしたい場所の近くに持っていくことで快適な温度を保つ一定のエリアを作ることができます。
作業エリアに合わせた空調をおこないたい企業におすすめの機器です。
1.3 スポットエアコン
スポットエアコンは、局所的な冷却がおこなえる少人数用のエアコンです。機器は比較的小型のものが多く、キャスターでどこへでも移動して利用することができます。大がかりな工事も必要なく、大型のものに比べてランニングコストもかからないでしょう。
しかし、あくまで「少人数用」のエアコンなので、冷房能力は移動式エアコンに比べると高くありません。非常に暑い環境や広いエリアを涼しくしたい場合などには、あまり効果が期待できないかもしれません。
1.4 ミストファン
ミストファンは、タンクに貯めた水をミストとして放出しながら送風する扇風機です。水分が蒸発する際に周囲から熱を吸収する「気化熱」の原理を利用しています。超音波などで発生させた微細な霧を、送風機などで噴射することで周囲の温度を3~5℃ほど低下させることが可能です。
ただし、エアコンのような除湿冷房能力はないうえに、梅雨時や湿度が高すぎる環境下だと気過熱が発生しにくくなり、あまり効果が感じられないかもしれません。
1.5 冷風機
冷風機は、水の気化熱を利用して冷風を送る機器です。ミストファンのように直接水(ミスト)を噴霧するわけではなく、本体内部のエレメントを使って冷風を発生させます。
こちらもエアコンのような除湿冷却効果はないため、除湿冷却効果を必要としない屋外利用におすすめです。 また、冷風機にはコンプレッサーが搭載されていないため、排気による熱を気にしないで利用できます。
しかし、冷風機はあくまで「冷たい風を送り出す」ことが目的の機器です。空間そのものの温度や湿度を下げる効果はないことを理解したうえで利用するようにしましょう。
1.6 業務用扇風機
業務用扇風機は、工場や倉庫などの場所で使われる業務用の大型扇風機です。家庭用扇風機の羽根径30cmなのに比べ、一般的な業務用扇風機は羽根径40cm以上となっています。そのため、風速や風量が家庭用扇風機とは比較にならないくらい強力となっています。スタンドタイプや床置きタイプ、壁掛けタイプなどさまざまな種類がありますので、工場にあったものを導入するとよいでしょう。
ただし、家庭用扇風機より風速や風量が強いとはいえ、当然ながらエアコン機器に比べると涼しくなる効果は低いです。空間を冷やす目的ではなく、休憩場所に置いたり、個人を涼しくする目的で利用するのがよいでしょう。
2.工場の冷房機器を選ぶ際のポイント
工場は冷房機器を活用して適切な環境を作り出すことが必要ですが、冷房機器にはさまざまな種類があるためどれを選べばいいのかわからなくなりますよね。ここからは機器を選ぶ時のポイントを解説します。
2.1 能力
まずは第一に冷房の能力をチェックしましょう。もちろんパワーの強さも重要ですが、冷やせる範囲や工場の構造にあわせた能力を選ぶことも重要です。作業者の多い範囲のみ冷やしたいのに、冷房能力の高すぎるものを選ぶ必要はありません。用途や環境を考慮したうえで、その場にあった機器を選びましょう。
2.2 ほかの機器の邪魔にならないか
工場には、業務に必要な製造機器や専用機械が設置されていることが多いです。そのため業務に必要な製造機器や専用機械の邪魔にならないような冷房機器を導入することが必要になります。
もし製造機器や専用機械がさまざまな場所にあって、工程ごとに作業場所が変わるケースであれば、移動式エアコンやスポットエアコンのような移動させられる冷房機器の方がよいでしょう。移動させられるものであれば、作業する場所ごとに機器を動かして作業者のいる場所を冷やすことが可能です。
2.3 柔軟に温度調節できるか
冷房能力の高さも重要ですが、柔軟に温度調節ができるかも重要です。工場によっては「衛生管理や精密管理のため」のような事情から窓が少ない構造になっていたり、工場全体が高い湿度になっていたりするケースもあります。ただ涼しくするだけでなく、心地よい風がしっかりと吹いたり、湿度を乾燥させるような効果を持っていたりなど、その場の環境に合わせて柔軟に対応できるかもおさえておくとよいでしょう。
3.工場の冷房には信越空調の「ヒエスポ」がおすすめ
「効率よく涼しくできる移動式エアコンが欲しい」
「1年を通して活用できる空調設備を取り入れたい」
そうお考えのあなたは、信越空調の「ヒエスポ」がおすすめです。ヒエスポは、工場のような空間でも利用できる性能の高さと、電源さえあればすぐ使える手軽さから多くのお客様に愛用されています。
ヒエスポは直進性のある大風量の風を吹くので、とくに冷やしたい場所の近くで稼働させることで、快適な温度を保つ一定のエリアを作ることができます。
また、冷房を使いながら空間を除湿可能なため、乾いた冷気を浴びながら汗を乾燥させることで体感温度をグッと下げることができます。湿度を下げることは熱中症の予防にも最適です。
一番小さいサイズで2.8kW、一番大きいサイズで14.0kwの能力を備えており、環境にあわせて幅広い能力から選ぶことが可能です。ぜひ、信越空調の「ヒエスポ」をご検討ください。
4.まとめ
近年では工場のような屋内で業務や作業をおこなう場合でも、屋外と同じくらい暑くなるケースも多くなっています。熱中症による事故を発生させてしまうと企業としては大きな問題なので、従業員たちが安全で健康に働けるように快適な環境を整えることが求められるでしょう。自社や工場にあった適切な冷房機器を使って、従業員のためにも適切な処置をおこないましょう。
もし「冷房機器も効果的なものを導入したい」とお考えの方は、ぜひ一度信越空調にご相談ください。
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