ジェットヒーターとは?種類や利用用途をわかりやすく解説
冬場の工場や倉庫はとても冷え込み、そんな環境下で業務・作業をおこなうのは過酷です。企業としては、快適な場所で業務がおこなえるように環境を整えなければいけません。しかし、「どうやって寒さ対策すればいいの?」と困ってしまいますよね。
そんな時に役に立つのがジェットヒーターです。広い空間を効率的に暖めることができ、すぐに暖かさが必要な場合でも役立ちます。また、さまざまな用途に応じた3つの種類があり、用途にあわせて選ぶことができるでしょう。ただし、場所によってはジェットヒーターの性質上利用ができないこともあるため、注意が必要です。
本記事では、ジェットヒーターの概要や種類、利用用途などについて解説します。ジェットヒーターが利用できない場合の対策についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
1.ジェットヒーターとは?
ジェットヒーターは、灯油などの燃料を燃焼させて暖めた空気をファンで送り出す業務用の大型暖房機です。オリオン機械、静岡製機、ナカトミなどさまざまなメーカーが販売しています。
家庭用の石油ストーブ・ファンヒーターより大型で高出力となっており、効率的に空間を暖めることができます。点火してから短時間で暖房効果が得られるため、すぐに暖かさが必要な場合でも役立つでしょう。その性能の高さから、工場や倉庫で利用されるのはもちろん、土木建設現場や自動車整備の現場などさまざまな場所で利用されています。
2.ジェットヒーターの種類
広い空間を効果的に暖めるジェットヒーターは、さまざまな用途に応じた複数のタイプがあります。
ここからは3つの種類について解説します。
2.1 遠赤外線式
遠赤外線式は赤外線でじんわりと暖めてくれるタイプです。「ブライト型」と呼ばれることもあり、学校や体育館などの広い屋内空間で使われることが多いです。
赤外線を放射して暖める仕組みのため、体の芯から暖めてくれます。とくに遠赤外線は人体に吸収されやすい性質があるので、周りの気温や空気の冷たさにかかわらず効率的に暖まることができるでしょう。また、静音性にも優れているため、稼働音をあまり出さずに使用したい時にも適しています。
2.2 熱風式直火式
バーナーからの熱を直接的に風で送るタイプです。バーナーからの熱が直接風として出るので非常に熱出力に優れており、迅速に暖めることが可能となっています。工場や建築現場で使用されることが多いですが、その熱出力の優秀さから、屋外での作業においても利用可能と言えるでしょう。
また、このタイプは塗料の乾燥やコンクリートの養生にも利用できます。暖房以外にもさまざまな用途で使えるので、とても使い勝手が良いタイプです。
2.3 熱風式間接式
バーナーからの熱をファンから送られた空気に伝えるタイプです。直接的に熱風を出すわけではなく、熱交換によって間接的に温風を出します。直接火が出ないため火災リスクも低く、燃焼時に発生したガスもでないため閉鎖された場所でも安心して使用できるでしょう。ガスを出さないため、環境に優しい暖房機としても評価されています。
工場や建築現場で使用されることも多いですが、農業施設の暖房や作物の乾燥にも使われることがあります。工業用から農業用まで幅広く使えるタイプといえるでしょう。
3.ジェットヒーターのメリット
ジェットヒーターはその性能の高さから、さまざまな場所で利用されています。
ここからはジェットヒーターのメリットについて3つ紹介します。
3.1 広い空間を効率的に暖められる
一番のメリットは暖房能力が高い点です。大きなバーナーが使われているため熱量が高く、広い空間でも効率的に暖められます。
また、その能力の高さから、屋外で作業をおこなう際も活用することで寒さを凌げるでしょう。
3.2 すぐに暖かさが必要な場合でも役立つ
ジェットヒーターは非常に熱出力に優れており、迅速に空間を暖められます。そのため、非常に温度が低い場所ですぐに暖まりたい場合でも、短時間で暖房効果が得られるでしょう。
しかし、機種によって暖房能力は異なります。使う場所の広さや構造に合わせて選ばなければ、効果的に暖められないおそれもあります。選ぶ際は機種の能力や適用面積などをチェックして選びましょう。
3.3 塗料の乾燥やコンクリートの養生にも使える
ジェットヒーターは暖房だけでなく、乾燥用途にも優れています。温度の高さを利用して、塗料の乾燥やコンクリートの養生など、さまざまな場面で活用可能です。現場で「早急に塗装をおこなって準備しなければいけなくなった」といったような場合でも、そのようなアクシデントにも対応できるでしょう。
4.ジェットヒーターはガスや燃料が危険な場所では使えない
高い暖房能力を持ち、さまざまな用途で利用できるジェットヒーターですが、その性質から利用できないこともあります。
工場や倉庫によっては、ガスや灯油を使うような機器は使ってはいけないケースもあると思います。灯油などの燃料を燃焼させるため、利用すると爆発や事故を引き起こしてしまう場所もあるでしょう。
そのような場合は、コンセントをさすだけで使えるような機器を使うようにしましょう。たとえば、おすすめは移動式エアコンです。移動式エアコンとは工事不要の可動式のエアコンで、とくに暖かくしたいエリアに簡単に設置できます。作業する場所や作業者が集まりやすいエリアなど、定めた場所に暖かい風を集中させることで効率よく稼働をさせることができるでしょう。
また、機種にもよりますが移動式エアコンは業務用で利用されることを想定しているため、高い冷房能力・暖房能力を備えているものが多いです。そのため、業務用エアコンの代用品としても活用できます。
5.工場の暖房には信越空調の「ヒエスポ」がおすすめ
「寒い冬を乗り越えるための暖房設備が欲しい」
そうお考えのあなたは、信越空調の「ヒエスポ」がおすすめです。
先ほども触れたように、利用している機器や作業上の問題でジェットヒーターが使えない場合は、電気だけで使えるような暖房機器を使用する必要があります。ヒエスポはコンセントの電源さえあれば使用できるため、導入したその日からすぐに稼働可能です。
暖かい空気は上に溜まってしまう性質があるため、広い空間で暖房をつけても空気はどんどん上へ向かってしまい、なかなか暖まらないことがあります。しかし、そんなときは「ヒエスポ」の出番です。直進性のある大風量の風を吹くので、足元のような低い場所に風を送ることが可能です。「ヒエスポ」のパワフルな風であれば効率的に暖められるでしょう。
(ただし、使用環境や使用方法によってはなかなか効果が感じにくいおそれがあります。事前に詳細の打ち合わせが必要となりますので、まずはお気軽にご相談ください。)
6.まとめ
本記事では、ジェットヒーターの概要や種類、利用用途などについて解説しました。ジェットヒーターを活用すれば、広い空間を効率的に暖めることができ、すぐに暖かさが必要な場合でも役立ちます。また、さまざまな用途に応じた3つの種類があり、用途にあわせて選ぶことができるでしょう。
ただし、場所によってはガスや灯油を使うような機器は使ってはいけないケースもあります。そのような場合は電気だけで使えるような機器を使うようにしましょう。
導入機器にお悩みの方は、ぜひ一度信越空調にご相談ください。
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